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ノリと勢いでデザイン業界へ飛び込んだ元ギャル男が、未経験からデザイナーになる為の方法をご紹介

はじめまして!
デザイナーのルートといいます。

ここ最近、
「未経験でもデザイナーにもなれるの?」
「センス無くてもデザインってできるの?」等

このようなお話をよく耳にするようになり、自身の経験が何か少しでも役に立たないか!?と思い、noteに登録してみました。
今回は、経験はおろか知識もゼロ、ただモテたい為にデザイナーになった私が、デザインの仕事で生きていく為のノウハウや考え方を自己紹介も踏まえてまとめていければと思います。

これから未経験でデザイナーを目指す方、異業種からの転職を考えているけど不安な方へ、少しでも参考になれば幸いです。

1 ルートについて

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■大阪在住の32歳男性
■四年制Fラン大学へ入学し4年間を麻雀に費やした結果就職先が見つからず、無い内定のまま卒業。「デザイナーってなんかかっこいい!」という理由だけでデザインに興味を持ち始める。
■独学でデザインを学び、広告制作会社へ入社
■5年間勤務した後、退職。フリーランスへ転身


2  「モテたいから・・・」という理由で、目指したデザイナー

当時は才能に満ち溢れた金の卵とは程遠く、勉強もダメで特に趣味もない非凡でありふれた若者でした。

そんな私がデザイナーになった理由・・
それは、

「デザイナーってなんとなくカッコいいしモテそう!」

そんな適当な理由から独学でデザインについて学び始めます。
とはいえ何から始めたらいいのか分からず、「とりあえず本読んどきゃなんとかなるっしょ!」と思い、デザイン系の書籍を読み漁ります。
それまで漫画しか読んでなく、まともな読書はほとんどしたことがなかったのですが、段々とデザインの世界へとのめり込んでいきます。

数年はバイトを転々としながら、知り合いからのデザインの依頼を受けつつギリギリの生活をしていきますが、20代後半にしてようやく将来への不安を感じ始め、就職を視野に本格的に動き始めます。
デザイナーが就職するには一にも二にもポートフォリオが必要という事を知り、お粗末ながらもポートフォリオを制作します。
当然、付け焼き刃ですぐに内定をもらえるわけもなく、目眩がするほど「お祈りメール」を頂戴しました。
そんな中、よっぽど人手が足りなかったのか、ある広告制作会社から運良く内定をいただくことが出来ます。
ほっと一安心し、とりあえずこの会社の為に尽力していくことになります。

3  同期はエリート集団

同じタイミングで入社した同期は、美大や有名大学卒。高精度なアウトプットは既にある程度できる状態。
非凡な自分が生き残る為には、彼らにはない武器を見つけなければ、と奔走します。
とはいえ、入社1年目のデザイナーがすることといえば、写真の切り抜き等の、いわゆる「作業的」な業務が大半。
それでも、先輩の制作途中のデザインに触れることはできたので、

「ここにこのフォントを使っているのはなぜだろう」
「なぜ表紙にこの写真を選んだのだろう」など、

とにかく目の前の制作物の意図や考えを知る癖をつけるようになりました。
つまり、インプットの質を上げることで引き出しを増やし、
デザインを見る力を養うことが大事と考えたわけです。

「なぜ?なぜ?」と、まるで子供のように先輩に質問攻めする日々でしたし先輩からすればかなりめんどくさい存在だったと思います。

4  成長を感じ始める

入社して2年が経ち、簡単なチラシやパンフレットなどのデザインを任せてもらえるぐらいには成長していました。
最初はとにかくがむしゃらに取り組んでいて、修正に次ぐ修正でデザインが嫌になることも多々ありました。

そんなある日、とある事に気づきます。

それは、

「先輩(デザイナー)のマネしたらいいんじゃね?」
ということ。

ただ全く同じに猿真似しても意味ないので、前述したインプットで得た内容を自分の中で噛み砕き、自分の形にしてアウトプットするようなイメージです。

例えば、
工業系の新卒採用案内のデザインをすることになった場合でも


・男性向けの力強い印象を打ち出したいので、
見出しには太めのゴシックなどのフォントを使ってみる
・機械や部品など無機質なイメージなので、写真の彩度を下げたり少し青みを足してみる
・現場の職人感を強くイメージさせたかったので、写真のコントラストを強くしてドラマ性をもたせてみる
・写真のトリミングの形を変えてみる
・ロゴの形が印象的だったのでロゴの形状を利用したレイアウトにしてみる
・全体的に色味を抑えた気味で、単調な印象なので写真に植物などの差し色を入れてみる


1つの案件に対して、ざっと羅列しただけでもこれだけの要素としてアウトプットすることができます。
(もちろんこれが全てではないでしょうが・・)

インプットした情報の取捨選択をし、最適なアウトプットを心掛けることで、自身の引き出しとして定着していくと感じています。

WEBデザイン、パッケージ、会社案内、ロゴデザインなど、デザイナーが携わらなければならない領域は多岐に渡ります。
苦手を克服して自身の制作領域を拡げることも大事ですが、便利なツールや質の高い情報に触れることが容易になった今の世の中。
得意なデザインを見つけ長所を磨き、他のデザイナーと差別化を図ることが大事なこと感じています。

「このデザインは、○○さんに任せれば大丈夫」

こんな風に各々がクライアントにとって一つのブランドとなり得るような、武器を身につけることが、個人として、また組織として存続していく為に重要なことなのだと思います。

5  まとめ

自身の経験を踏まえて、広告業界での立ち回りをまとめてみました。
「デザイナー」と聞くとクリエイティブ色が強く、芸術的センスが求められる仕事と捉えられがちですが、実は物の見方や捉え方を変えるだけで誰でもなることのできる職業です。
センスは生まれ持った才能ではなく、後天的に身につく物。
知識や経験の整理、インプットとアウトプットの取捨選択に長けている人たちを、「センスのいい人」と呼称します。
性別や年齢、キャリアに関係なく等しくチャンスがあります。
(実際に私はモテたいという理由だけでデザインを始めました)

「広告業界に興味があるけど、未経験でもなれるのかな・・」
「クリエイティブとは無縁の自分でも、デザイナーになれるのかな・・」

このような不安をお持ちの方々に、この記事が行動を起こすきっかけとなれば幸いです。

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