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スマブラ日記19 ルキナの崖狩りセットアップ

こんにちは。ぽんとです。
今回のテーマは、崖狩りです。
たいへん長い記事になりましたが、逆VIP帯の人間が勉強したことを整理してアウトプットする目的で記事を書いています。同じくらいの戦闘力帯の方の役に立てば幸いです。

○崖狩りの重要性
逆VIP帯でさえ言うまでもないかなと思います。有利展開から%を蓄積し、撃墜に繋げるために欠かせないステップです。2024年現在の逆VIP帯下層において、戦闘力220万くらいになってくるとだいたいのプレーヤーが相手の復帰時に崖の近くに立ち始めたり、崖狩り用の技を使い始めたりする印象です。上手い人と当たって、永遠に崖上がりを狩られ続け、「崖上がれない!」と泣き叫び、気づいたら100%超えてたしなんなら撃墜まで持って行かれた、ってこと、ないですか?私はあります。あれを自分がやる側になってやろうじゃん、って話です。

崖狩りは、「特定の崖上がりを狩ろうとする目的意識を持った位置取り、技振り」が大事です。目的を持たない位置取り、技振りは成功も失敗も次に繋がっていきません。なんか知らんけどうまくいったな(うまくいかなかったな)で終わってしまいます。「その場上がりを狩ろう」「回避上がりを狩ろう」「ジャンプ上がりを狩ろう」という意識、目的があって技を振っているのなら、目的を持った技振りに対する結果を参照することで、このままでいいのか、技の振り方を変える必要があるのかを確認することができ、次回以降の改善に繋がります。

○復帰阻止との関係

1点、触れておくべきは、特にルキナだと気を付ける必要があるポイントで、復帰阻止に行き過ぎると崖狩りのスキルが育たない、ということです。崖狩りはステージに残る行為で、復帰阻止は崖外に出る行為なので、両立しません(崖狩りで攻撃を当ててから復帰阻止に行く、という流れはあり得ます)。毎回崖外に復帰阻止に行くと崖狩りの練習機会を失います。崖狩りのレベルを高めようと思ったなら、自身の復帰阻止行動に焦点を当て、成功の見込みの薄い復帰阻止を控えて崖狩りを増やした方が良いでしょう。簡単な基準を述べておくと、

▲復帰阻止に行く時
・復帰が弱いキャラ相手(ガノン、ドクマリ、シモリヒ、リトルマック等)
・相手を遠くに飛ばし、復帰ルートが限定できた時

△復帰阻止に行かず、崖狩りの構えを取る時
・復帰が強いキャラ相手
・相手が遠くに飛ばなかった時

という感じです。
復帰阻止に行き、技が当たらず、相手の方が先にステージに戻る展開になるとルキナが崖狩りされることになり、有利展開が不利展開に化けてしまいます。


○基本的な意識

崖上がり行動は大きく分けて以下の5つです。

・その場上がり
・ジャンプ上がり
・回避上がり
・攻撃上がり
・崖離し行動

それぞれ簡単に説明します。

・その場上がり
読んで字の如く崖端にそのまま上がる。全ファイター共通で1Fの後隙がある。マリオのDA等、持続の長い技を置いて後隙を狩ったりする。その場上がりを通しても崖端に追い詰められたライン不利状況での試合再開となるので、ニュートラルの互角展開に戻す為にもうひと手間必要。その場上がりガード、その場上がりその場回避、その場上がり内回避、その場上がり暴れ(発生の早い技を振る)、といった動きがよく見られ、プレーヤーの癖が出るポイントの1つ。

・ジャンプ上がり
崖端からジャンプする。全体フレーム的に見てから反応して狩ることが不可能な崖上がり。ジャンプ上がりを狩るためには見る前からジャンプ軌道上に技を置いておく必要があり、回転率が良かったり持続が長かったりする小技が使われる。ルキナなら空Nが良い。回避上がりくらいの位置でジャンプ上がりを見た場合は着地狩り展開となるのですぐさまジャンプして追いかける。着地狩りもできそうにない場合は素早くステージ中央を陣取りライン有利を維持すべし。ジャンプ上がりに前慣性をつけず、崖ギリギリに着地してライン不利状態から試合再開とすることもできる。見てから反応ができず、通し切ればステージ中央に戻るライン回復もできるので、崖上がりで一番通したいのは基本的にこのジャンプ上がり。ルキナはジャンプがふわふわしているので、このジャンプ上がりが少し弱く、着地を狩られがち。

・回避上がり
ステージ中央に向けて転がりながら崖を上がる。一気にライン回復、ライン逆転できる行動でありリターンが高いが、同時に最も警戒されている崖上がり。人によっては全く警戒しておらず無限に通すことが出来たりする。狩る側としては回避上がりの位置に掴みや技を出す準備をしておき、見てから対応できるとベスト。回避上がりの位置にいるだけで回避上がりの抑制になるが、崖端から距離ができるのでその場上がりを誘発することになる。

・攻撃上がり
崖を上がりながら攻撃する。リターンの高い行動だが、ガードされると余裕で反確。スマッシュすら間に合ったりする。ギリギリの位置でかわされても反確。リスクも高い。攻撃終了まで無敵が持続し、発生保証があるので、相手が攻撃上がりが当たる位置でスマッシュホールドしている時はベストの選択肢。逆VIP帯ではこのスマッシュホールドに攻撃上がりが通るシーン、結構ある。

・崖離し行動
崖をスティックの横or下入力で離し、素早くジャンプを入力してそこから空中攻撃等を出しながら崖を上がってくる動き。サムスの崖離し空前、ボボボボボ、ってやつ見たことある人、いますよね?アレです。崖際でガードしているか、回避上がりの位置にいる状態なら見てから狩れます。ジャンプ上がり警戒の技置きが噛み合うこともありますが、噛み合わず相手の攻撃が当たってしまうこともあります。ガノンの横B等、ガードを貫通してくる崖離し行動もあるので、キャラ固有の崖離し行動はある程度頭に入れておく必要あり。ルキナだと崖離し空前を使えるようになっておくと崖上がりの択が増えてとても良い。ドルフィンをガードさせる→ガード解除読みで即座に崖離し空前、はルキナの定番崖上がり。

(・崖掴まりっぱなし)
崖は掴んだ後に無敵時間がありますが、ずっと掴まりっぱなしでいると無敵が切れてしまいます。高%であるほど無敵時間は短くなります。ルキナなら崖掴まりっぱには横スマが全キャラに当たり、下強はごく一部のキャラを除きほぼ全員に当たることを把握しておいた方が良いでしょう。

上記5つの崖上がり行動に対する自キャラでの回答、技の振り方を予め用意しておき、組み合わせて運用することになります。(欲を言えば崖掴まりっぱへの回答も欲しい)。

○ルキナのセットアップ
トッププレーヤーの崖狩りを参考にしましょう。ルキナならプロトバナム先生と晴地うてん先生を参考にすると良いかと思います。バナム先生はルキナの動画をたくさん出していますし、うてん先生は定期的にスマメイトとVIPのライブ配信をされています。強さと露出のバランスを考えると、現状一番参考にしやすいのは晴地うてん先生だと思います。ルキナの安定供給がたいへんありがたいです。プレーも美しい。ルキナ使いならチャンネル登録超おすすめです。

○低~中%、撃墜しない%帯、セットアップ⓵(ローリスクローリターン)
・立ち位置は崖から少し離れた回避上がりの位置、回避上がりをどの技で狩るか決めておく
・ジャンプ上がりは着地狩り展開、空中攻撃を当てに行くか、間に合わなさそうならステージ中央の陣取り
・その場上がりはライン有利状態で試合再開、ライン回復行動(内回避、ジャンプ、暴れ、前ステップ)に読みを張り、引き続き圧力をかける
・攻撃上がり、崖離し行動は立ち位置が遠いのでほぼやられない(やられても見てから対応可)

初心者にもわかりやすいセットアップです。ルキナは剣キャラのリーチがある分、これだけでも十分崖狩りが強いです。何したらいいかわからない、という人はとりあえず上記のセットアップを採用しましょう。場数を踏むごとに精度が上がっていくと思います。1点気を付けておくべきは、不必要に引きステップをしないこと。引きステップ禁止。引きステップするな!!!超大事なので3回言いました。ルキナの引きステップは大幅に引くため、相手にステージ中央に戻る余裕を与えます。引くための代替行動として、引き空Nを使ってください。相手を崖端に追い詰めた状態は立ち回りで努力して勝ち取った有利展開であり、チャンスタイムです。自ら手放すことがないように意識しましょう。

低~中%、撃墜しない%帯、セットアップ⓶(ハイリスクハイリターン)
・立ち位置は下強の先端が崖掴まりに当たる位置
・相手の崖掴まりの2Fに下強を合わせるところからよーいドン
・下強が当たらなかったらガード(攻撃上がりはガードから反確、その場上りは見てから掴み)
・ガードしても相手が上がってこないようなら空N(ジャンプ上がり警戒)
・着地したら再度ガード(攻撃上がり&その場上がり警戒)
・ガードから引き空N(ジャンプ上がり警戒しつつ回避上がりを狩れる位置まで引く)
・ここで上がってきたらセットアップ⓵のその場上がりの展開と同様。上がってこなかったら、再度崖掴まりに下強先端が当たる位置まで詰めてガード
・無敵が切れている頃合いなので、下強が当たる(or 崖奪い)

タイミングによっては攻撃上がりを通されたり、回避上がりを通されてラインが逆転したりするのでハイリスクですが、多くの崖上がりに回答を持てる強力なセットアップです。下強→ガード→空N→ガード→引き空N→前進してガード、という動きになります。少し操作が忙しいです。引き空Nまでの間に回避上がりを通されるようなら、下強→ガード→引き空Nや、下強→引き空Nといった具合で引き空Nを手前に持ってきてケアすることができます。
(下強の後はガードか引き空Nです。下強→下強で2回連続で振ると攻撃上がりが通るので注意)

低、中%帯では有利展開の継続を意識した技振りをし、崖展開が終わってしまう回避上がりを最警戒します。使う技は隙の少ない小技と掴みがメインで、立ち位置としてはその場上がりに反応でき、ジャンプ上がりに技を置ける崖付近と回避上がりを振り向き掴みできる崖端から少し離れた位置を行ったり来たりすることになります。隙が大きく外した時のリスクが大きい横スマやマベは振りません。崖狩りができなくなる位置まで引く必要もありません。ルキナは下強が崖掴まりっぱに当たる(一部キャラは当たらない)ので、相手に何かしらの崖上がり行動を急かすことができ、崖狩りが少しやりやすくなります。セットアップ⓶を採用する場合、1つが外れたらすぐに次、という流れで次々に特定の崖上がりを狩る行動を最速で繋げていくのが強い動きです。逆VIP帯はまず最速行動ができていないので、トレモで練習しつつ実戦でも最速行動を意識して試合を繰り返しましょう。

下強が崖掴まりに当たらないキャラ等についてはAmyさんの記事で知見を深めることが出来ました。
感謝の意を込め引用させていただきます。
https://note.com/amy_ly713/n/n6387ab803905

それからもう1つ、持っておくと良い視点は、読みを外しても有利展開が継続しているならそれでOK、ということです。セットアップ⓵の根底にある考え方になります。例えば、引き空Nで回避上がりの位置まで引いた状態で相手がその場上がりやジャンプ上がりをするようなら、直接攻撃を当てることはできなくとも、その場上がりなら相手を崖端に詰めた状態から再開なので有利展開が継続しており問題なし、ジャンプ上がりなら自分が下、相手が上の着地狩り展開継続になるので問題なし、という見方ができます。技や読みを外したとしても有利展開を継続できるような立ち位置の選択、技の振り方が存在するので、意識して崖狩りに組み込みましょう。

慣れてきたら自身でオリジナルのセットアップを考えてみても良いと思います。自分の頭で考えたことを実践し検証するのはとても大事なことです。使うセットアップを決めたら、最速行動を繋げられるようにトレモで練習しましょう。

○高%、撃墜帯
・その場上がり読み:横スマッシュ、マベ(その場回避読み)、空後
・回避上がり読み:上スマッシュ、引き横スマッシュ
・ジャンプ上がり読み:空後、空N
・崖端に寄り、攻撃上がりを誘ってガードから反撃(ドルフィンも撃墜択)
・崖奪い空後
・無敵切れに横スマッシュ
・崖端でガードで固まる相手に小技(空後、下り空N、下強)+シルブレ

当てれば撃墜の高%では一点読みで撃墜択を当てに行きます。リターンが撃墜なので、リスクの高い大振りな技を振ることも許されます。隙の少ない小技ばかり当てる方針を継続していると撃墜ができません。撃墜帯で1つ意識しておくと良いのが、掴み打撃によるOP回復です。低、中%で撃墜択を振っている場合、それらにOPが乗っている影響で撃墜択を当てても撃墜し切れない、なんてことが起こり得ます。これを回避するために、撃墜%手前になったら掴みを通して掴み打撃でOP回復する意識を持っておくと、撃墜がしやすくなります。これかなり大事です。ルキナってバ難だなあと思っている人はすぐに試してください。世界が変わります。崖を上がってすぐガードする人はかなり多いので、掴みの通し所です。

低~中%での崖狩りの結果を見て読みを張ることになります。この人はジャンプ上がりが多かったからジャンプ読み空後やってみよう、この人は崖上がりガードが多かったからシルブレ振っていこう、という具合です。その場上がりに空後振るぞ〜と後ろ向きの小ジャンプを繰り返し見せつけ、崖を上がりにくくさせてからのびっくり崖奪い空後、なんてのも見せられるとすごく良いです。

人間の心理として、一度狩られた行動、狩られ続けた行動というのは連続でやりにくいものですし、これを別にしても、択を散らすのはスマブラの基本なので、読みを当てる際の参考になります。例えばジャンプ上がりと回避上がりを狩り続けていると相手はそれらをやりにくくなってくるので、残るその場上がりが来る可能性が高い、横スマを振ろう、という流れが考えられます。あえてその場上がり読み横スマを繰り返し回避上がりが通るように見せた後で回避上がりに引き横スマを合わせる動きもできます。なかなか崖を上がれない状態が続くと崖に掴まりっぱになることも増えるので、そうなったら横スマです。高%になるほど崖掴まり時の無敵時間が減っていくので、横スマの狙い時です。

以上になります。良い情報整理となりました。
崖の圧があるルキナを目指して、オンライン対戦に励みます!


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