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看板のぽん!について

コロナ禍突入してすぐくらいに、暇だし、落語についてあれこれ考えたことを書こうと思ってnoteを開設しましたが、根が不精なのでまったく活用してませんでした。
フォローしてくれてた皆様、失礼しました。
改めまして、三遊亭ぽん太です。
来たる11月3日に『看板のぽん!』という独演会を開催するので、そのステートメントを書こうと思います。

私はほぼ月一で自主開催の落語会をやっています。
初期の会場はネタの雰囲気などでコロコロと変えていましたが(先代正蔵師匠由来の噺なら稲荷町、初天神をやるから亀戸など)、一昨年の夏に牡丹燈籠を連続でやる際、舞台が根津だしと師匠の自宅兼寄席の池之端しのぶ亭で連続でやるようになってからはしのぶ亭に定着しました。
一門しか使えないしのぶ亭でやるのがスケジュールを合わせるのにもちょうどいいのもあります。
あと自宅から電車で一本だし。
師匠がいたら鰻ご馳走してもらえるし。
と、そんなこんなでしのぶ亭で勉強させてもらってます。
初高座もしのぶ亭ですしなにかと思い出の場所です。

さて、小さな会ながらもコツコツ続けてネタを増やし現在持ちネタは180席程となりました。
飽き性だからすぐ色んなネタに手を出すし、というだけでもあるのですが。
その分練られてないものも多いです。
ただここまで続けてきたのは、入門する前に自分の中である目標があったからです。

よく言われますが、かつての円楽一門会は真打昇進までが早く、
最短で4年、10数年上の世代までは約10年でした。
確かに早い。
じゃあ早いからいいのか、というとそんな事はありません。
入門して10年やそこらの落語家が同じ真打だからとベテランクラスと同じ土俵で戦うことになります。
武器が揃ってないのに。
ただそれでも兼好師匠や萬橘師匠といったスターが我が一門にはおります。
同等の才能があるとは思ってはいませんが、努力をすれば多少なりとも近づけるし、また三遊亭という広い海では別のエリアの開拓も出来ると思ってます。
ま、そう思い込まなきゃやってらんないですしね。

そこで入門前に「10年である程度の武器を揃えよう、揃わないまでも私らしい落語の片鱗でも示せるようにしよう」と考えました。
入門時には真打昇進までの期間が延びているのも分かってましたが、10年である程度武器があれば15年で真打を目指すよりかは少しリード出来るのではないかと。
それがトータルの落語家人生で見て良い事か悪い事かはいったん置いておきます。
ゆっくりネタを熟成させるタイプの人もいますしね。

ただ私は入門が29歳の終わり際なのであまりのんびりも出来ません。
ひたすら覚えました。
磨くのはあとにしよう、記憶力もある(らしい)30代までに出来る限り覚えようと。
それが180席。
変なネタが多いですが。
で、そしてそうこうしているうちに2024年の2月で入門して丸9年になりました。
かつての円楽一門会なら真打の声がかかる頃です。

なのでそろそろ、ぽん太、動きます。
大きめの会場で独演会。
プレ真打昇進と言いますか。
想定真打昇進と言いますか。
メタ真打昇進と言いますか。
なんと言いますか。
メタは関係ないですが。
少し派手に動いてみてもいいじゃないかと。
自分にとっての武器が揃ったわけでもないけれど。
あれこれやってもいいじゃないかと。
恥をかくなら早い方がいいだろうと。

そこで今回の『看板のぽん!』が10周年記念のキックオフイベント的なあれです(どれだ)。
ゲスト無しで、ネタはまだ未定ですが圓生師匠の十八番の中から選んでかけるつもりです。
ネタおろしで。
他は現状のぽん太ベストをお見せできればな、と。
怪談やら圓朝ものやら珍品やらをやったおかげで多分変な箇所に落語筋肉がついてるはずなので。
これが私の武器だと思えるものをご披露致します。

そして2025年2月23日の入門記念日に名古屋の大須演芸場で10周年記念興行をします。
こちらは師匠好楽がゲストです。
で、時期は未定ですが、10日間連続独演会もやろうと思います。
全日程ネタおろしありです。
あ、それはやらないかも知れません。
いや、やりますか。
わ、怖っ!
あげの稽古のスケジューリングとかどうすればいいんだろう(そこか)。
それから全国あちこち回ったりなんだりしながら(ここらへんは全部未定)、もう一度東京で大きめの会場でやれればなと。

ただなにせ今は落語会に程よい会場取り戦国時代。
23区内で150名以下で客席に段差があって、ってなると、なかなか難しい。
今回はティアラこうとうですが、次回は分かりません。
どこか復活してるかも知れませんしね。

それからそのまま10周年終わっても数ヶ月に一度、ホールでの落語会が出来ればなと思っております。
『看板のぽん!』をナンバリングして。
なんならそのままホールでぽん太ラボ、そして前座の終わり際から構想があったゲストにベテラン真打をお招きして昔話を聞く会『ぽん太ゼミ』も開催出来れば、と。
あとこれがうまいこといけば他にやりたいこともたくさんあります。

とはいえすべては今回の動員、そして、定例落語会のぽん太ラボの動員増にかかっております。
皆様のお助けが必要でございますので何卒足をお運び頂けますと幸いです。
私は健康に気をつけ酢の物を食べたり家の一駅手前で降りたりしたいと思います。
40歳になるのでがん検診もします。
あ、YouTubeにもちょっとずつ過去にやった落語をアップしていきますのでよければご覧下さい。
それではお付き合いよろしくお願い申し上げます。

看板のぽん!
日時:11月3日(日・祝)19時開演(18時半開場)
会場:ティアラこうとう小ホール(都営新宿線・東京メトロ半蔵門線住吉駅徒歩7分)
料金:予約・当日2000円、29歳以下割1500円
出演:三遊亭ぽん太
予約フォーム↓

https://www.quartet-online.net/ticket/kanbanpon1


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