2021年10月3日 箱根ヒルクライム2021レースレポート
折角の機会なので、箱根ヒルクライム2021 30歳代の部の振り返りを記しておきます。あと年代別の前の方ってあんまり情報出てこないから需要もあるかな、と。笑
●レース前
コロナの影響、そして2月に自分のミスで落車し鎖骨骨折した影響もあり久しぶりのレース(ほぼ2年ぶり)。最近のインフレ具合からどこまで戦えるかは未知数だが、パワーデータとしては過去最高をマーク(20分345w/5.48倍)し、調子は悪くない状態でレースを迎える。
●機材
フレーム Cervelo R5 2012
コンポ sram red11+9000デュラのミックス+KCMCの軽量ブレーキ
ホイール Mavic コスミックカーボンアルチメイト
タイヤ VELOFLEX RECORD23c (F100psi R110psi)
重量 5.9kgくらい
フレームがそこまで軽くないせいもあり、極端に軽くはない。ただほどよく柔らかくて、最後まで足を残してくれるフレームなので古いけど気に入っている。激坂系なのでフロントシングルにしようかと最後まで迷ったが、後半のアップダウン区間を考えてフロントはダブルで。結果的にはこれが功を奏した形。
●目標
優勝(最悪でも入賞)
斜度と距離から、最近のデータから考えると43分前後でゴールできるかな?という感じ。去年のタイムであれば入賞ラインだが、インフレの激しい昨今油断はできない。
●コースプロフィール
前半の10キロは10%前後がずっと続く激坂系、その後にアップダウンとういコースプロフィール(特に最後の下りは割と長く、速度も60キロくらい出る)
●レースプラン
Aプラン 勾配が緩む10キロ手前で抜け出し、独走
Bプラン 最後の下りの前で先頭に立ち、ゴールスプリント
レース展開としては、前半の激坂で軽量級の選手に千切られたら負け、後半までついていければ重量級の僕に分がある形になるかなと。なので激坂の後半でアタックしてギャップを開け、アップダウンを勝るであろうパワーの絶対値で突き放すAプランが理想的な勝ちパターン。
もしギャップを開けれずアップダウン区間に突入した場合らBプランでスプリントに切り替える。ゴールは狭くなっているし、前から落ちてくる人もいると思うので、最後の下りに入るときは絶対前で。左のラインは遅い人がいるかもだから右を閉める。
●要注意選手
3014 土屋選手
Twitterで速い人いませんか?と聞いたところ真っ先に出てきた方。軽量級なのに今年のフジヒルもゴールドを獲得しているし、最も警戒すべきと考えていた。
3083 渡辺選手
階段王。チャリダーの企画で参加しているとの情報をもらう。56さんが「フィジカルがやばい」と言っていたとのことなので、チェック。
3045 高橋選手
今年のフジヒルでゴールドを獲得。未知数だが、実績から強いとは思うのでチェック。
土屋選手が抜け出した際は絶対についていくことだけは確認。それ以外の選手が単独の場合は様子見。
●レース展開
【アップ】
アップは1時間。街のコインパーキングでローラを回すという不審者。笑
最初の30分で200wまでエベレーション。30秒350w→レスト5分×4。残り10分は足を回すだけ。
【スタート前】
前の方に自転車を並べて、要注意選手を探す。運良く土屋選手を発見できて、後ろにつく事ができた。スタートちょっと前になると後ろの方から列を抜けて階段王も上がってきて隣に。とりあえず2人を視界に入れつつ、スタート。スタートはちょっと登ってるんで、クリートをキャッチミスしないよう、慎重に。
【前半】
1人ダッシュして先行した人がいるが、そこは無視。土屋選手の後ろをしっかり位置どる。段々とスピードが上がっていき、メーターを見ると普通に400wを超えており、めっちゃキツい。「このペース続いたら10分で千切れる」と本気で思った。。後ろを見ると最初の5分で土屋選手、僕、高橋選手の3人だけになっており、一気にジェノサイドされていた。「ですよねー」となる()ペースは落ち着くと信じ、「ハルヒのケツよりはしんどくない」と念仏を唱えて耐える。
5分くらいで少しペースが緩み、ホッとする。それでも5倍より上でずっと推移しているので、全く楽ではない。もちろん前に出れるわけもなく引き摺られる。後ろの高橋選手を見ると、だいぶしんどそうで粘っている感じ。
この段階でタレまくったり、トラブルがない限り入賞はできるかな?って感じ。高橋選手は遅かれ早かれ遅れそうな雰囲気なので、まだ余裕のある土屋選手にどう勝つかを考え始める。
【中盤】
15分くらいまでは特に展開もなく引き摺られる。この区間で高橋選手は千切れたかな?
その後、流石の土屋選手も疲労が見え始め、前に出れるくらいのペースに。ちょっとでも働いてますよ!!という感じを出すために先頭交代。ペースも上げれず、そんな長い時間は引けなかったけれど。。
【後半】
勾配がキツいところでペースが上がる。5〜6倍の間をいったりきたり。ここで篩い落とされるとレースが終わるので、必死に食らいつく。22〜33分くらいの11分間、なんとか耐え切る。
ここでお互いだいぶ疲労感が出てきており、ペースは5倍を切るくらいで推移。ここでちょっと足を休めれて、1発はアタックできるかなという足具合(心拍も180台に落ち着く)。登りの終わりが見えたらアタックしようとここで決める。
いよいよ激坂区間の終わりが見えてきたので、そろりとギアを上げて、アタックに備える。速度差をつけてキレよくアタック!データで確認すると10秒550w(max634w)くらいのヘボヘボアタックだが、しっかり速度差をつけれたからか、土屋選手が離れたことを確認。そのまま踏み続けてアップダウン区間に突入。下りと平坦で離れるが、斜度がキツくなると近づいてくることがわかる。最後の坂で10秒差くらい?
【ゴール】
へろへろになりながらも最後の坂を5.5倍くらいで踏んで、ギャップをキープして下りに。あとはゴールするだけなので、ここで勝利を確信。
絶対勝つと信じてポケットに仕込んでいた「ポンタ」を取り出し、ガッツポーズを準備。笑 そして念願のポンタと一緒に1位でゴールを決めることができた。実はこの時土屋選手が猛追しており、5秒差まで詰められいた。あわやキリP状態になるところだった。危ない危ない。
(海くん写真ありがとう🙇♂️)
●結果
42分47秒 優勝
パワーウェイトレシオ 約5.1倍
平均心拍 185
最大心拍 195
下りもあったからか、しんどさの割にパワーは低い。心拍はずっと高い状態で推移しており、しんどいレースだった。。正直、登りだけの実力なら土屋選手の方が強い感じ。コースプロフィールに助けられた。そういう意味でも面白いレースだった。
【良かった点】
・事前に想定していた展開でレースを運べた
・重要選手を事前にチェックできており、対応できた
・直前にハルヒと足が疲労した状態でもがく練習をしており、その成果が出せた
・ポンタとゴール()
【悪かった点】
・ペースが緩んだ時、先頭交代を要求された時は「はい喜んで!」の精神で交代したが、8割以上、土屋選手の牽引となってしまった。もう少しペース作りに貢献すべきだったと反省。
・遅い人にのいてもらう時など、余裕がなく口が攻撃的になってしまった。申し訳ない。。
・最後、余裕をかましている内にまくられそうになる。最後まで気を引き締める。
●最後に
今年から加入させていただいたINFINITY STYLE に初勝利を献上できて、そして4年ぶりのヒルクライムでの表彰台は最高に嬉しかったです!!これも普段から練習に付き合ってくれる仲間のおかげだと思っているので、これからもよろしくお願いいたします。
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