誰もが楽しくなる会話その12
みなさんこんにちは、ポン太です。
今日は新しくH先輩の話をしたいと思います。
H先輩はN先輩の一つ年下の24歳だったと思います。
H先輩はどちらかと言うと無口な方でした。
いつも天ぷらなどの揚げ物担当の仕事をしていました。
最初の一ヶ月くらいは話す機会もなく全然会話できていませんでした。
私の事をどう思っているのかも分からず、無口な人なので怖い人なのかと思っていました。
アルバイトを始めて一か月が過ぎた頃、H先輩と二人で出前に行く事になりました。
なぜ二人でと思った人もいるでしょう?
それはすごい量の出前だったからです。
確か40個くらいの注文だったと思います。
とても一人でなんて無理ですよね。
H先輩の運転でお客さんが集まっている小学校に向かいました。
しかし、H先輩はやっぱり無口で会話がなく気まずい雰囲気でした。
それを悟ったのか、H先輩が初めて口を開きました。
お前何中と、ちょっとびっくりしました‼️
いきなり何中って(笑)
私は〇〇中です。
と答えました。
するとH先輩は俺は隣町の〇〇中だったんだよ。
と話してくれました。
まるで私が二人いるかのような、口下手で人見知りな先輩なんだとその時思いました。
ですが、
H先輩は私とは違い自分というものを持ってる強い人でした。
俺はこうしたいから、こうするみたいな。
自己中と言いますか、しかし私には無いものを持っていました。
車で話してるうちに少し打ち解けてきて色々話をしてくれました。
なぜ蕎麦屋さんで働いているのかなど聞かせてくれました。
いつかは自分の店を持つという夢があるみたいでした。
N先輩は面白いくて優しい人だけどH先輩は真面目で強い人だと私はその時思いました。
この先輩二人は会話こそあまりないものの、息があったコンビネーションでスピーディーに仕事をこなして私から見たらすごくかっこよかったです。
しかも忙しく仕事をしながら、私やO君のことも気にかけてくれて本当にすごいんです。
いつか自分もこんな風にカッコよくなりたいと思いました。
今の私はここまでカッコよくなれてるのだろうか?
今、昔の事を書きながら今の自分を見つめ直しています。
人に優しくできているのだろうか?
それは自分ではなかなか分からないですよね。
人生ずっと勉強という事ですかね。
これからも人に優しく、そしてもっとカッコよくなりたいと思います。