言うことをきかない子どもを持つ親のエゴ
育休中なこともあり、つい子育てネタになってしまう。仕事のことを考えたくてnoteを始めたのだけれど。
親や先生が何を言っても耳でスルーの息子(もうすぐ4歳)に、イライラしまくる。特に、似たタイプの同級生の男の子と結託した時は、マジでやばい。女には理解しがたいほど、家の前で夜遅くまでウンチの話でケタケタしている。ゲンコツをとばしたくなるみさえの気持ちがよくわかる。
イライラするのは当たり前だ。
親のこうしてほしいは、子どもの事情と利害が一致しない。
「自分の意思で人生をわたってほしい」
そう願いを込めて長男の名前をつけたのは、まだたったの4年前。
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私は、幼い頃「親の言うことをきくよい子」だったけれど、「よい子」の呪縛を自分で解いた思春期以降、自由になれた。受験、就職、結婚、すべて自分の意思決定に従ってきた。
結果的にそういう選択をさせてくれたのは、親からの何よりの愛情の形をかけてもらったと感謝している。
そしてもう一方の親である夫の幼少期は、今の長男の比ではないほどに親は手を焼いたそうだから、もはや遺伝子レベルということで諦めるしかない。
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だから、私は息子に対して、ルールを守らせたいとか、相手の気持ちを考えてほしいとか、あーだこーだ願うけど、「言うこと聞きなさい!」とはつゆひとつ思わないし、私の言うことが正しいとも思ってない。
ただし私の話を無視して帰りが遅くなれば、テレビの時間が減る。朝の登園時間に間に合わなければ、みんなとお散歩に行けない。不利益を被るのは自分。
そうやって一つ一つ、社会を学んでほしい。
電車に貼りついていっこうに進まないわが家の登園風景を見て、近所のおばあちゃんから毎日こう声をかけられる。
「お母さんの言うことよく聞いて、ほら困らせないで」
おばあちゃんは、母である私を少しでも楽にさせようと言ってくれている。ただ、何か心にひっかかる。息子も息子で、ちょっと目を細めて「なんで?」と本気でわからず怪訝な顔をする。
できることなら、息子に屈託なくずっとそうでいてほしい。これも親のエゴだよなと思う。