【ゆったりしたお金持ち-54】(時給に換算すると
残業をしても残業手当が付かないような時間外労働をサービス残業と称することがあります。
サービス残業というと、ブラック企業とか社員を大切にしていない会社などといった感じで悪いイメージになることもあります。
働く側からすると、サービス残業は損なのでしょうか。
バブル期を知っている年齢の、ゆったりしたお金持ちと話をすると、若い頃の武勇伝をたくさん聞くことができます。
若い頃、安いお給料で長時間働いていたという話もザラです。「時給に換算すると、相当安い。」という共通のワードも飛び出します。
ただ、それをとても楽しそうに話してくれます。そのような境遇に対して、恨めしいなど負の感情は一切無いようです。
そして、「サービス残業を嫌がる人もいるけど、そういう人はサービス残業を損だと思っているんだろうね。」という興味深い話をしてくれました。
「損か得かで考えてしまうとサービス残業なんてしていられないけど、そうでもないんだよね。」というのが結論のようです。
人の3倍の仕事をすれば、人の3倍のスピードで仕事を覚えたりこなしたりすることができるようになる。例え、すぐにはお金に結びつかなくても、着実に自分の能力は上がる。
そうこうしている内に、自分にだけ特別な仕事が回ってきたりして、そんなときに上手く結果を出すことができたりすると、評価につながる。
何事も経験なので、損か得かなど考えずに引き受けていると、急にチャンスが舞い込んできたりする、という話でした。
朝早くとか夜遅くとかに仕事をしていると、普段は話したことがない別の部署の人や上司と会話をすることができたり、良いアドバイスをもらえたりする。
どの部署がどのような時期に忙しいかなど会社の内部のことも分かるようになったりもする。
だから、悪いことばかりではないし、自分から率先してやれば気分もいい。
やらされていると感じるのではなく、自分からやっていると割り切れば、マイナスの感情は生まれないとのことでした。
給料とか残業手当とか、目先の数字にこだわり過ぎないで全体を把握することができるようになると、サービス残業が損だという気持ちは起きないし、会社に対して悪い感情も持たなくて済む。
むしろ、たくさんのことを学べたので得した気分しかないとのことでした。
何でも、捉え方次第ですね。