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【ゆったりしたお金持ち】㊸おおらかな気持ちで損をする

 人は誰でも損なんてしなくないはずです。そのため、損をしないように気を付けていることも多いと思います。

 しかし、損得勘定だけで世の中を振り分けてしまうと心のゆとりをなくしてしまうかもしれません。  

 損か得かという問題は、数値に表れやすいので線引きすることが簡単です。ゆえに、損をしないように生きるのは比較的容易なことなのかもしれません。

 例えばAさんが100円で買ったものと同じ品を90円で買った場合、10円分得をしたということになります。

 110円で買ってしまった場合は10円分損をしたということになります。

 損得勘定は比較する対象があるので、できることです。よって、損得を気にする人は常に何かと比較をしているということになります。すると、不公平や不平等に敏感になっていきます。

 自分が損になるということに関しては強く、大きく反発をするようになります。

 その反発が受け入れられて平等が保たれればいいのですが、世の中は常に自分の意見が受け入れられるわけでもありません。

 すると、これはおかしい、誰々さんはずるい、というような感情に振り回されてしまうことにもなります。

 世の中全体を公平なものにしようとすると、どこかでひずみが生じてしまいます。

 そのため、それを求めるのではなく、最初から世の中は不平等なものであると思っていた方が気楽に過ごすことができます。

 ゆったりしたお金持ちは損をすることも時にはある、と自覚しています。

 それゆえ、何かで損をするような機会が来ても「あ、自分の番が回ってきたのだな。」くらいの感情で受け止めるのだそうです。

 そして、自分も誰かの損のおかげで得をしていることがあることも認識するのです。

 そのようにしていると、仮に損をした場合でもその出来事に執着せず、次に進むことができるといいます。いつまでも、損をしたときの負の感情にとらわれなくて済むのです。

 また、損得勘定だけで誰かを嫌いになったり、何かを拒絶したりするのも寂しいと思うようです。

 だからといって、詐欺にひっかかるようなことは、できれば避けたいものです。

 結局のところ、日頃から細心の注意は払うものの、それでも世の中には仕方がない損というものもあるのだと理解しておくことで、気持ちのゆとりが生まれるのかもしれませんね。

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