【ゆったりしたお金持ち】㉑プロに相談したり、上手く活用したりする　

　ファイナンシャルプランナーの仕事を通じて様々な資産家を見てきましたが、私が素敵だなあと感じるのは「ゆとりのあるお金持ち」です。

　資産家の中には資産形成のためにあらゆるコストをカットして生活をしている人もいます。時価総額で1億円を超える株を保有していても穴のあいた靴下を履いていたり、散髪に行かずに髪の毛がぼさぼさに伸びていたり、という人も中にはいます。

　その反対に、いつ会ってもお金の心配をしていない資産家もいます。資産があるのだからお金の心配はしないだろうと思われるかもしれませんが、お金というものは不思議なもので、たくさんあるから心配の種が消えるというものでもないのです。

　誰しもお金がないよりはあった方がいいと感じると思います。でも、どうせお金持ちになるのであれば、ギスギスしたお金持ちよりもゆとりのあるお金持ちの方が魅力的だと思いませんか。

　お金のトラブルや心配事が少ない「ゆとりのあるお金持ち」は、お金との距離感が絶妙で、いくつかの共通点があると感じます。

　考え方や振る舞いなどを参考にすることで「ゆとりのあるお金持ち」にあやかることができたら素敵ですよね。あやかるとは、おめでたいものや幸福な人に似て自分も幸福に恵まれること、そうありたいと願うことです。

　ゆとりのあるお金持ちは、例えば、プロを上手く活用しています。

　お金持ちの人は自分の感覚をとても大事にしていて、考え方や意見に筋がとっている人が多いのですが、好奇心が旺盛で情報収集に関してはフラットな状態で積極的に行います。

　1人で情報を収集するのには限界がありますから様々なネットワークを使うのですが、プロにもどんどん相談をします。知ったかぶりなどせずに基本的なことでも納得がいくまでとことん質問をし、自分にとって有益であるかどうかを判断します。

　世の中には行政のサービスや民間のサービスで無料の相談窓口がたくさん用意されています。相談してみたいけど何も分からないのに相談して大丈夫かなと迷うことがあるかもしれません。

　しかし、相談員は様々な内容に対応できるように準備をしていますし、少しでも悩みの解決になれたら嬉しいと感じる人ばかりですので気軽に活用して大丈夫だと思います。

　また、有料の相談窓口もありますが、お金持ちは必要だと感じればプロにしっかりお金を払います。なぜなら、支払った代金以上のサービス（情報）が受けられることを知っているからです。

　損をしないと感じられる「プロを見極める目」を持っているからなのですが、そこに辿り着くまでには無料の相談窓口もたくさん活用しています。
　
　段階を踏んで少しずつ目を養っていく感じでもいいのではないでしょうか。