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【ゆったりしたお金持ち】⑬コストを意識する(1)
お金持ちはお金に余裕があるので、細かい勘定についてはそれほど気にしないと思っている人もいるかもしれませんが、そのようなことはありません。
むしろ、お金持ちほど支出に関して敏感だと思います。費用に見合っていると思わなければ例え1円でも無駄遣いはしません。その辺は徹底してシビアなのです。物でもサービスでもコストパフォーマンスに優れているかどうかをしっかり見極めます。
例えば、パン屋さんにパンを3個買いに行ったとします。店頭に「パンを5個購入するとお皿が1枚もらえる」というポスターが貼ってあった場合、どうしますか?ちなみに、お皿はパン3個分の価格のものだとします。
私なら、おそらくお皿につられてパンを5個購入すると思います。子どもの頃からお菓子などについてくる「おまけ」が大好きで、その方がお得感を感じられるからです。それに、パン2個ぐらいなら大きな出費でもないし、と考えてしまうことでしょう。
しかし、トータル的に見てお得感があったとしてもお金持ちは意外と「おまけ」に釣られることはありません。本来必要な買い物はパン3個なわけですから、5個買うということは2個の余分な出費をしたことになるからです。
もちろん、「おまけ」のお皿がちょうど自分が欲しいと思っていたものであれば問題ありません。しかし、仮にお皿がパン3個分の価格のものだったとしても、必要ないものであればそこには価値を認識しない、といった考え方を持っているのです。
今回はパンという比較的安価な商品で例を出しましたが、ゆったりしたお金持ちは、高いものでも安いものでも関係なくこの考え方を軸にしてお金と付き合っています。
これは、ケチというわけではありません。自分に必要なものに対してのコストパフォーマンスをしっかり見極めることができているということです。
そのため、保険料の支払いやNHKの受信料など月払いと年払いで年払いの方がトータルで安くなる場合は必ず年払いを選択します。受けられるサービスに差がないのであれば目先に支払う金額だけを見るのではなくトータルでのコストを考えます。
この、コストを意識するという点に関しては、日常生活のあらゆる場面でごく当たり前に発動されているということを、多くのお金持ちから感じ取ることができます。積極的に取り入れていきたいポイントですね。