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【ゆったりしたお金持ち】⑭コストを意識する(2)

 200万円の車を購入する際に一括で支払えば200万円ですが、ローンを組めば利息分が上乗せされますので、トータルの費用は大きくなります。

 ローンを組むのに抵抗がない人の特徴として、返済できるかどうかで判断をするという点が挙げられます。

 ローンを組む以上は返済額に着目し、返済ができるかどうかを判断することは当たり前のことだと思うかもしれません。もちろん、それが問題になるわけではないのですが、ゆとりのあるお金持ちは視点が異なります。

 200万円の車をローンで購入した際に、利息分が上乗せされてトータルの金額が230万円になるとします。もしも、その利息分の30万円を無駄だと判断した場合、ローンを組まない方法(諦める、安価なもので我慢する、お金が貯まるまで待つ)を選択するといった具合です。

 毎月の返済額から判断して、払えるか払えないかの基準で考えてローンを組む人の場合は、全額を支払う前に品物を手に入れることができるのだから、そこにお得感があるという考え方をします。

 しかし、利息分が無駄だと考える人はお金が貯まってから購入するなど、無駄な利息を支払わない点を徹底します。これが価値観の差になっていくわけです。

 つまり、何か欲しいものができたときに一括購入するだけの資金がない場合は、しばらく待つか購入金額を下げるか諦めるかの選択をしなくてはならない、という意識が常にあるとします。すると、そういう思いをしなくて済むようにと、あらかじめ蓄えておくように心が働きます。無駄な利息を払わなくて済むように備えておくという考え方ができるわけです。

 ある程度の蓄えがある人は、そこに余裕が生まれます。急にお金が必要になったときに慌てなくて済むからです。少し高額なものを買いたくなった際にも資金繰りで右往左往しなくて済みます。

 ゆったりしたお金持ちは、どうすればゆとりを持って生活をすることができるか、ということを若いうちから考え、備えている人が多いのです。

  備えるためにコストを意識します。自動車保険でも、同じ保障内容・同程度のサービス内容であった場合、対面販売とネット通販とで比較するなどして、ネット通販の商品の方がコストパフォーマンス的に優れていれば、多少手間でもそちらを選択します。

 ATMで時間外の手数料を払うことはしない、ネットバンキングを利用して振込手数料を無料にする、短距離ならタクシーを利用せず歩くなど、小銭程度のことでも徹底して無駄のない生活を心がけていますので、日々の積み重ねがゆとりに繋がっているのだと思います。

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