【ゆったりしたお金持ち】⑧争いを好まない
「金持ち喧嘩せず」ということわざがあります。「金持ちは利にさとく、喧嘩をすれば損をするので無駄に人と争うことをしない。または、有利な立場にある者は、その立場を失わないために、人とは争わないようにする。」という意味ですが、実際にはお金持ちでも喧嘩している人はいます。
相続問題で骨肉の争いをする場合もありますし、ビジネスの場でもご近所トラブルでもお金持ちの周りに問題が起きないわけではありません。
中でも金銭が絡むような争いをしている人はお金持ちであってもお金に対する執着が強くなってしまっているので、ギスギスしていて余裕のなさが感じられます。
一方で、ゆったりしたお金持ちは穏やかな人が多い印象です。傍から見ると損をしているようなことでも快く受け入れているようなこともあります。相手に譲る寛容な振る舞いを見ていると、揉めたり争ったりすることで生じる時間のロスや心の消耗を抑えようと考えているのかもしれません。
温和な人というのは周囲から安全な人だと認識されるので、たくさんの人が周りに集まるようになります。その中には有益な情報をもたらしてくれる人もいますし、喜ばせてくれたり楽しませたりしてくれる人もいるでしょう。そのような中で、突然頭が冴えたり新しいアイデアが生まれたりすることは珍しくありません。
結果として、ゆったりしたお金持ちは自分の理想とするゆとりのある行動を続けながら、一段と裕福になっていく(そのためのチャンスを獲得する)のだと思います。
「金持ち喧嘩せず」の対義語に「貧すれば鈍する」があります。「貧窮して余裕がなくなれば愚かな行為をしてしまう。また、暮らしが貧しくなれば心まで貧しくなるものだ。」という意味ですが、余裕がなくなると視野が狭くなってしまうこともあります。他人のアドバイスも耳に入らなくなって孤立してしまうこともあります。
金銭面でも精神面でも貧しくならないよう、ゆとりのある行動を心掛けたいものです。
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