森美術館で開催中、『六本木クロッシング2022展:往来オーライ!』
みなさんこんにちは、ぽんたです。
久しぶりの投稿になりましたが、、
今回は。。。
今回は先日行ってきた
六本木クロッシング2022展:往来オーライ!』
の記録です。
実は他の作品展に行く予定だったけど、出かけた曜日が火曜日で美術館関係は悉く休館。。
色々調べていたら見つけた展示でほとんど飛び込みでの鑑賞でした。
結論から述べると、
めちゃめちゃ良かった。
2時間くらいあれば見終わるかなと思ったけど全然足りず、、最後の方は閉館時間に追われてサラッとしか観れなかった。
とても悔しいので機会があればもう一度行きたいなって思うレベル。
今回も作品の中で個人的に面白いと思ったものをいくつかご紹介します。
写真OKの展示は写真も撮ってきたのでそちらも併せてどうぞ!
池田宏さん 『AINU 2019-2022』
こちらの作品は池田宏さんがアイヌの人々の写真を撮り続け、スライド方式に展示した作品。
写真の作品なので撮影はできませんでした。
この作品で印象に残ったのがアイヌの人々のイメージの崩壊。
この作品の解説にも記載されていましたが、アイヌの人々はその文化の保存のために偏った印象を発信され続けていました。
自分もその偏った印象を持っていた1人で、独特な文化を持っていて、それを今も大切にしている不思議な民族というイメージを持っていました。
しかし実際にそこで暮らしている人々は同じ人であり、我々と同じような生活をしている人で何も変わらないということ。
メディアや教育でイメージを植え付けられていたから違った目線で見てしまっていたところもあったけど、全く同じような生活をしている。考えてみれば当たり前のことだけど、ハッと気付かされる作品でした。
横山奈美さん 『Shape of Your Words-T.K.-』
とても迫力のある作品で見入ってしまった作品。
様々な人に「LOVE」の文字を手書きしてもらい、ネオン管の作品にしてからそれを絵にするという非常に手の混んでいる作品でした。
はじめ見た時写真かと思ったけど、近づいて見てみたら絵で衝撃を受けました。
顔と同じように文字にも個性があり、それを肖像画として捉えるという作品のテーマがおしゃれで好きだった。自分は自分の手描き文字にコンプレックスを持っているけど、これも一つの個性、アイデンティテぃであると言われているような気がして心に残った。
自分の写真の作品でもこういう少し違った角度から見ることができるような作品を作ってみたいな。
キュンチョメ 『声枯れるまで』
ここ数年の自分のテーマであある「ジェンダー」について語っている映像作品。
この作品内では2人のトランスジェンダーの方が、性を変え、自分の名前を変えることについて語り、最後に自分の名前を声が枯れるまで叫び続けている。
この作品を見て思ったのは個人のアイデンティティの拠り所は自分の中にしかないということ。性別も変えた(身体的な性も変えた)、名前も変えた、そうなるとその人を形作るものはその人の経験しか残らないように感じる。この作品に出てくる2人は過去の名前への捉え方も両極で一方はは嫌悪し、もう一方はこれも自分の名前で大切なものと語っている。これを聞いて個人を決めるアイデンティティはその人にしかないものでカテゴライズできるものではないのだと思う。
自分のことになってしまうが、自分の周りにもジェンダーについて考えている人がいて、自分のその当事者なのでは?と考えたこともあった。
すごい軽い言葉になってしまうがこの作品を見て、自分の信ずるものを信じて生きていけばいいと背中を押されたような気がした。
他の写真も。。。
以上、自分の中で印象に残って語りたくなってしまった作品でした。
他にも面白い作品があったけど言語化に疲れてしまったので今回はこの辺で。
他の作品の写真も載せますのでぜひご覧ください。
それでは!!!