新NISA元年
昨年は、新NISA元年でしたが、1年を振り返り最も大きかった学びは8月5日の大暴落でした。何が誤算かって1日で終わったことです。暴落する予兆は前の週からあったので、そんなに慌てたとは思っていませんでした。でも結果的にはかなりの損失をこうむりました。
どうして失敗したかというと「この下落はしばらく続くだろう。だとすれば、まだ下落の初期段階で余剰資金を確保しておこう」と考えたのです。このため、保有分はどれもかなり下がっていましたが、値下がり程度の軽い、数年分の株の投資信託や、ETF, 個別株をいくつか売りました。ところが、翌日になると早くも回復基調を呈したことから、結果として底値でのろうばい売りと同じこととなりました。振り返るに、下がった当日には余剰資金は少しはあったため、これはと思う個別株を買うというのが正解でした。たらればですけど。その後の株価を見ていくと、暴落前に順調に上昇基調にあった株ほど反発の勢いは強く、それまでそれほど強くはないが下がる程度も軽い銘柄は反発の程度も弱い傾向があることも知りました。
もう一つの大きな気づきは、8月5日の底値より1月1日の日経平均の方が安かったということです。やはり時間の要素は大きい、経済が右肩上がりである以上、早く買ってそれを持ち続けるのが一番です。「JUST KEEP BUYING」ニック・マジューリ著、私が昨年読んだ本の中で最も納得させられた本で、このこともあり、早く買うことの重要性を再認識しました。
昨年のもう一つの大きな学びは、新NISAの使い方です。積立投資枠は積み立てていくとして、成長投資枠はこれはと考える個別株に使おうという戦略でした。昨年の前半でSIFT (3697)が結構下がったため、成長投資枠のかなりを使って購入しました。当初は良かったのですが、決算を契機に大きく下落しました。下がり続け、損切りしました。その後も下落を続け「NISA枠は失ったが売って良かった」と思っていました。ところがしばらくすると再び上昇基調となりました。それまでであれば、何もせずに見ているだけだったのですが「これは買いだ」と再度買い戻しました。当然特定口座です。でも、これは正解でその後どんどん上がり続け、数十万の利益となっています。
どうしてもNISA枠は得なのだから有効活用しようと考えてしまい、そこに捕らわれてしまうのが「NISAの罠」だと思います。そこをどのように考え、使い切るかを考えさせられた年でした。
投資を開始して5年が経とうとしていますが、投資信託と個別株に半々投資していることもあり、トータルでは20%のプラスになっています。でも目指すは、あくまでもテンバガーで、今後も楽しみながら投資をしていきたいと思います。