【ポケモンSV】シーズン8使用構築ーバサギリシステムー【シングル】
こんにちは。スミス(TNぽんぽんちい)です。今シーズンはレギュレーションDで解禁されたポケモンのなかでバサギリに注目してずっと使い続けていました。
最終日前日の時点では2ロムがレート1900と1870で、片方はギリギリ3桁にいるという私としてはかなり調子のいいシーズンでした。これは2シーズン連続で最終3桁狙えるな、と思っていました。
最終日に電磁波カイリューやサーフゴーに突如として当たりまくり、またバサギリの岩石アックスなど命中90技が全く当たらないという地獄のような時間を過ごし、精神状態含めてどうやっても勝てない状況に陥ったため撤退しました。シーズン途中までかなり運は良かったのでその反動かなと思いますし、環境の変化に対応出来なかったことは弱かったなと思います。
(といっても命中90技は全部で3つ、相手の電磁波は当たるのになあ、とか愚痴はいくらでも出てきますが、見苦しいので程々にしておきましょう)
【コンセプト】
・バサギリと単体性能の高いポケモンで固めた対面チックな動き
・積み技による全抜きやカイリューのドラゴンテールなど、ステルスロックを活かした戦術
・上記の2つの勝ち筋を相手のパーティや選出によって柔軟に使い分ける
【個体紹介】
バサギリ@突撃チョッキ/草テラスタル
いじっぱり 切れ味
177(252)-187(116)-116(4)-**-98(60)-115(76)
岩石アックス インファイト 草分け フェイント
調整:HDテツノツツミのハイドロポンプ確定耐え、A11n、
草分け一回でウーラオスを抜く
(ついでにS+1でガブリアスを抜く実数値114+1)
構築のスタート。ガブリアスの地震くらいの指数が出る技を打ちながら同時にステルスロックを展開できる、という唯一無二の性能に注目して採用した。「自分が殴りにいけるステロ撒き」というポケモンは結構いるが「殴りながらステロを撒ける」というのは前代未聞。
襷ステルスロックガブリアスのようなポケモンと比較すると、普通のポケモンが攻撃技+ステルスロックで退場するところでバサギリは岩石アックス2回で退場することになり、擬似的に3回行動していることになる。この手のポケモンが3回動けるとパターンは大成功であるため、その状況を作りやすい点は明確な強みと言える。
初手で呼ぶウーラオスをテラス草分け2回で突破し、次の相手を岩石アックスで突破すると2体目の襷を潰しながらステルスロックを撒ける。これも強い。
突撃チョッキを持たせることでハバタクカミのムーンフォースくらいなら2耐えするため、体力半分くらいから突破することもあった。強い。
技構成は存在意義の岩石アックス、襷パオジアンなどを対面で突破するためのフェイント、呼ぶウーラオスを倒すための草分け、ラストに鋼全般への打点としてインファイトを採用した。サーフゴーへの打点となる辻斬りやディンルーなどを大きく削るシザークロスも候補。
なお、ここまで強い部分を書いてきたが、岩石アックスの外しやパオジアンの氷柱怯みといった運要素に何度も泣かされた。数値が高いポケモンではなく、対戦の流れを決める初手に出すことが多いため、1ターンロスすると致命的になりやすい。総じてハイリターンだがある程度のリスクも抱えているという印象だった。
カイリュー@食べ残し/ノーマルテラスタル
いじっぱり マルチスケイル
195(228)-204(252)-116(4)-**-121(4)-103(20)
神速 地震 ドラゴンテール 羽休め
調整:A特化、準速50族抜き
主にバサギリから繋ぐ2体目のポケモン。ドラゴンテールの対面操作と食べ残しの回復で居座り続けて盤面を支配したい。ドラゴンテールが後攻技であるため、ステルスロックのスリップを羽休めで誤魔化すカイリューを確実に削りながら交代させられるのが強かった。また、Aに振り切っているため、当然通常のカイリューと同じ火力があり、神速による最後のスイープも強かった。
ドラゴンテールの外しに泣かされることもあったが、本構築では外せないポケモンだった。
ハバタクカミ@ブーストエナジー/水テラスタル
臆病 古代活性
137(52)-**-104(228)-174(148)-156(4)-181(76)
ムーンフォース 瞑想 身代わり 痛み分け
調整:水テラス時にパンチグローブウーラオス(水テラス)の水流連打とアクアジェットをほぼ耐える。Sブーストかつ最速110族抜き。C余り。
ラストのスイーパー役であり、積みエースであり、ごまかし要員でもある便利枠。環境に速いハバタクカミが増えているように感じたが、ミラーのS勝負は不毛なのと、ミラー以外ではSを振り切るのが過剰だと感じたため、ウーラオスあたりの物理と殴り合えるよう、Bに厚い配分にした。ただしウーラオス対面で水テラスタルを切る展開は余りなかったため、ここまでBに振るのはやや過剰だった気もする。
受け回し系統や苦手な相手への削りとして痛み分け、身代わりを採用したためムーンフォース1ウェポンになった。シャドーボールなどが欲しい場面は当然あったが、補助技2つを使った後の最後1つが読まれずに勝ちを拾った場面もあったし、そもそもムーンフォースで押せない相手はカミで勝てないことも多いため、この型で良かったようにも思う。もう少し考察を深められたのは反省。
ウーラオス(連撃)@パンチグローブ/毒テラスタル
いじっぱり 不可視の拳
191(124)-187(156)-121(4)-**-89(76)-137(156)
水流連打 ドレインパンチ アクアジェット 剣の舞
調整:H16n-1、A11n、準速サーフゴー抜き、あまりD
今シーズン使ったポケモンの中で文句なし最強だったポケモン。バサギリを使っていると相手のウーラオスの選出率が高く強かったため、自分も使ったらやっぱり強かった。そのため最終的にウーラオスの突破力にかなり寄った構築になった。ステルスロックやカイリューのドラゴンテールによる削りと相性がいいのはわかっていたが、それ以外にもハバタクカミと相性が非常に良く、ハバタクカミで対面を削るorテラスをきらせてウーラオスの一貫を作る動きが強力だった。
配分は最低限耐久が欲しかったためASを少し落としている。火力は気にならなかったが、陽気飛行テラスカイリューに上を取られる点だけ検討の余地ありか。
ディンルー@オボンのみ/毒テラスタル
わんぱく 災いの器
261(244)-132(12)-165(36)-**-124(188)-69(28)
地震 カタストロフィ ステルスロック 吹き飛ばし
調整:H奇数、B11n、4振りカバルドン抜き、あまりD
バサギリが出せない時の初手要員。主に毒びしや受け回し系統に出す(予定だったがディンルーのスペックが高すぎるため、バサギリと選出は半々くらいだったかもしれない)。
ブーストエナジー持ちを吹き飛ばしてこちらのハバタクカミが上をとれる状況を作るのも仕事。
今までこういった初手のステルスロック撒きにテラスタルを切るのは弱い展開だと思っていたが、テラス後にカイリューとのタイプ相性がとても良いため、場合によっては積極的にテラスを切る立ち回りをした。
イーユイ@気合いの襷/霊テラスタル
臆病 災いのたま
131(4)-**-100-198(252)-140-167(252)
噴煙 悪の波動 サイコキネシス 悪巧み
調整:CSぶっぱ余りH
構築のラストピース。ドヒドイデやドオー、ヘイラッシャなどを無理矢理削れて、ウーラオスより速い襷持ちとして採用した。バサギリが襷に見えるため、襷を警戒されにくいのもポイント。サイコキネシスが通る場面が多くあり、舐めたウーラオスを何度も破壊した。
また、ガチグマやイダイトウを採用したギミック系(トリックルームなど)に対して、数的な不利を取らなければ、ラスト1匹にイーユイが残り、勝利する場面が多かった(ギミック系統のパーティにステルスロックを採用する余地がないため、イーユイの襷が残りやすい)。
【反省】
良かったこと
・バサギリ始動の対面+積みの構築自体は強かった
・「よく見るポケモンの少し違う型」を使って勝つことができた
悪かったこと
・電磁波に屈した(イーユイのところサーフゴーにするなど対応する方法はあったか)
・胞子の一貫をバサギリの草テラスで切る、毒(毒びし)やフェアリーの一貫を毒テラスで切る、といった「テラスタルありきの相性補完」で誤魔化している箇所がいくつかあり、選出や立ち回りに窮屈な箇所があった
・速いハバタクカミやグローブウーラオスなど、流行りのポケモンについて配分がよくわからないままシーズンを過ごしてしまった。情報収集不足だった。
構築記事は以上になります。
読んでいただきありがとうございました。来シーズンも頑張りましょう!