【ポケモンSV】合法的パワフルポリスイッチ【S24最終691位】
こんにちは。スミス(TNぽんぽんちい)です。
S24もおつかれさまでした。
私はレート1867、順位は691位でした。
2シーズン続けて最終3桁に残れたことは嬉しいシーズンでした。
ただ、構築としては少し反省点もあり、その辺も交えて構築を紹介できたらと思います。
【構築経緯】
レギュHも折り返しに入り、環境がだいぶ固まってきたので、前の記事(こちらです、よければ併せてどうぞ!)で書いた3すくみ理論で環境を分析してみることにした。
簡単に言えば、「環境にいる3すくみ関係を仮定して、苦手な相手を倒せたり、3すくみをまとめて倒せる別のポケモンは偉い」というような理論です。
今回は3つの3すくみに注目することにした。
①エスパー、悪、格闘の3すくみ
クエスパトラやイエッサンなど、強力なエスパーが多く、それの対策として悪タイプ(テラス)の採用が見られた。
格闘タイプや格闘打点を持つポケモンの採用も多い傾向だった(格闘の採用はガチグマやブリジュラスの存在も大きそう。結果論的な部分はあるが、それでも格闘が強い環境ではあると思う)。
②地面ドラゴン、地面を透かす鋼、エレクトロビームブリジュラスの3すくみ
地面(テラス)のドラゴンの攻撃範囲が強い環境。それを透かす風船ブリジュラスや飛行テラスサーフゴー等→更にそこに強いエレクトロビームブリジュラスが3すくみを形成していると考えた。
③対面アタッカー、受けポケモン、崩しの3すくみ
対面性能の高いアタッカーを6体並べるような構築より、受けポケモン(ヘイラッシャ、ラウドボーン、アーマーガア等)を1-2体採用する構築が増えた。
崩しの手段として悪巧みサーフゴーやエレクトロビームブリジュラス、シルクのスカーフガチグマなどのポケモンも同時に採用されていた。
ここまでを踏まえて、マジカルシャインを採用したフェアリーテラスクエスパトラが強いと考えて構築のスタートとした。
加速と相性のいい守るを自然に採用できるため、相手の悪テラスを見てから安全に切り返すことができる。
また、②や③の3すくみに対してもマジカルシャインでドラゴンに打点を持てたり、ルミナコリジョンで受けポケモンを崩すことができるため。
クエスパトラ主軸にした時、ルミナコリジョンのDダウンを活かして特殊アタッカーで追撃していく動きが強い。そこで、相方としてポリゴン2を採用した。タイプ的な補完が良く、ダウンロードのC上昇が狙えるのもシナジーが強い。
ポリゴン2がトリックルームから動かせるフィニッシャーを探していたところ、突撃チョッキを持ったイダイトウ♂が強かったため、これら3体を軸とした。
クエスパトラが初手で相手したくないのが、
ガチグマ(普通に殴り負ける)
マスカーニャ(勝てるがテラスが必須だし、スカーフなどで逃げられる)
隠密マント持ち(負けるし悲しい気持ちになる)
だったので、それらに強いオオニューラが4体目。
クエスパトラから繋げる第2の特殊アタッカーとして5体目はブリジュラス。
前述した③のすくみを破壊する可能性があるような持久力エレクトロビーム型のした。
6体目は正直なところ最後までしっくりこなかった。地面の一貫が気になったので、対面性能が高いスケイルショットカイリューを採用して構築が完成した。
【コンセプト】
・クエスパトラメタに屈しないクエスパトラ軸
→悪テラスや隠密マントといった対策を跳ね返せるクエスパトラ軸を目指した
・能力上昇しながら殴り合える対面構築
→ブリジュラス、ポリゴン2の能力上昇を自然な流れで実現し、圧力をかけていく。その他カイリューやクエスパトラのS上昇など、殴りながら強くなるポケモンを多く採用した。
・受けポケモンに負けない
→特にヘイラッシャやラウドボーンなどの天然ポケモンをしっかり崩せることを意識した。
【個体紹介】(紹介は採用順)
クエスパトラ @ きあいのタスキ
テラスタイプ: フェアリー
特性: かそく
性格: ひかえめ
171(4)-72-107(212)-165(228)-81(4)-133(60)
ルミナコリジョン / マジカルシャイン / まもる / シャドーボール
調整
S:準速80族抜き
C:11n(ルミナコリジョン+マジカルシャインで無振りブリジュラス、ルミナコリジョン+シャドーボールでH振りサーフゴーを落とせるくらい)
あまりB
構築の主役、切り込み隊長。
ご存知の通り悪タイプが少ないレギュHで暴れ回っているポケモン。
それゆえにメタも厳しく、対策として悪テラス採用のポケモンも増えていた。
そこで、守るで相手のテラスを確認しながらフェアリーテラスで切り返すことにした。
悪テラス対策はうまくいったと思う。だが、隠密マント持ちのポケモンも多く、立ち位置としては向かい風だったようにも感じた。
技構成はシャドーボールがサーフゴーやラウドボーンなどに打てて使いやすかった。
調整はよく見るBCベースから少しだけSに回してみた。カイリュー対面で上が取れることや同系統のミラーで活きた。
ポリゴン2 @ しんかのきせき
テラスタイプ: じめん
特性: ダウンロード
性格: ひかえめ
191(244)-90-114(28)-170(236)-115-80
テラバースト / れいとうビーム / 10まんボルト / トリックルーム
調整
DL対策のB<D
HB:陽気カイリューのスケイルショット10発確定耐え(意地で計算したつもりだった)
あまりC
主にクエスパトラから繋ぐ2番手。
ルミナコリジョンでDの下がったポケモンと対面させることで、ほぼ確定でC上昇を狙うことができる。カイリュー+鋼のようなよくいる並びに強く、トリックルームを絡めるとそのまま全抜きすることも多かった。
地面テラスがブリジュラスのエレクトロビームを無効にしながら返り討ちにしたり、電磁波を透かしたり便利だった。
相手のガチグマとのS関係がわかりにくい点を除けば、非常に使いやすいポケモン。
調整はカイリューのスケイルショット意識で少しBに振ったが、いじっぱりスケイルショットを耐えるにはB実数値で116まで必要だったようで、もう少しBに振っても良かったかもしれない(その場合DL調整ができないので一長一短ではある)。
イダイトウ(♂) @ とつげきチョッキ
テラスタイプ: かくとう
特性: てきおうりょく
性格: いじっぱり
197(12)-180(252)-105(156)-100-106(84)-99(4)
おはかまいり / アクアジェット / ウェーブタックル / テラバースト
調整
A:特化
HD:臆病ブリジュラスの+1エレクトロビームを確定耐え、
あまりB
本構築の圧倒的エース。イダイトウ入りには悪タイプを入れればいいとか、上から抜群技打てば勝てるとか、そういった対策を許さない格闘テラバースト+チョッキ型。
レギュH環境では以前ほど見かけないポケモンだが、よく考えてみると
・地面テラスのポケモンが増えた
・アタッカーでありながら受けポケモンのラウドボーンやアーマーガア、ヘイラッシャなどに概ね有利
など追い風が吹いていた。
あまりにも信頼し過ぎて、イダイトウばっかり出してしまうのが欠点?
オオニューラ @ オボンのみ
テラスタイプ: ステラ
特性: かるわざ
性格: いじっぱり
187(252)-176(76)-88(60)-54-104(28)-152(92)
フェイタルクロー / インファイト / じごくづき / ちょうはつ
調整
HB:陽気マスカーニャの鉢巻トリプルアクセル確定耐え、
HD:臆病サーフゴーの鋼テラスゴールドラッシュを87.5%で耐え、
S:最速キラフロル抜き、
A11n
自称「おんみつマントを返り討ちにするオオニューラ」。構築単位で呼ぶラウドボーンなどを挑発によって返り討ちできるのがとても偉い。
調整もいい感じにまとまったが、初手に出てきやすいガブリアスに何もできないため、ガブリアス+ラウドボーンのような構築に出しにくい点は辛かった。
あとは最速セグレイブと同速なのでSはもう少し伸ばすべきだった。
鉢巻マスカーニャを意識した調整をしているが実際はあまり鉢巻マスカーニャには当たらず、狙いが少々ズレていたと感じる枠でもある。
格闘タイプなのにガチグマに殴り負けるのが気に食わなかったのでテラスはステラ。ガチグマが重くないなら悪でも良さそう。
ブリジュラス @ パワフルハーブ
テラスタイプ: むし
特性: じきゅうりょく
性格: ひかえめ
181(124)-112-151(4)-191(228)-86(4)-124(148)
エレクトロビーム / あくのはどう / りゅうせいぐん / ボディプレス
調整
HB:特化カイリューの地面テラス地震を最高乱数以外耐え
HD:臆病ブリジュラスのりゅうせいぐんを確定耐え
S:準速70族+2
あまりC
クエスパトラから繋ぎたい特殊アタッカーその2。
主に受けポケモンが多くポリゴン2では崩せない時に出す。控えめでCにかなり振っているため、HDベースのラウドボーンにもりゅうせいぐん連打で押し勝つことができる(HD特化食べ残しは厳しいが)。
削れたクエスパトラへの先制技に対して後出ししたいので、特性は持久力。せっかくなのでボディプレスも採用した。
受けポケモンが複数採用されている構築は少なめで、崩し役と対面した時に切り返すのが難しい。そのため、後出し性能が高めで火力の高いこの型のは崩し役として優秀だった。
準速のカイリューより遅いため、当初の目論見であった「耐久ブリジュラスに強くて、地面テラスのドラゴンにも打ち勝てる」という点は少々疑問が残った。
カイリュー @ いかさまダイス
テラスタイプ: じめん
特性: マルチスケイル
性格: いじっぱり
167(4)-204(252)-115-108-120-132(252)
スケイルショット / じしん / しんそく / アンコール
調整
ASぶっぱ、特になし
ここまでの5体がガブリアスの鉢巻地震で全滅しそうな顔をしているので、一応地面の一貫を切れるカイリューを入れた。色々な型を試したが、最終的にタイマン性能が高そうな神速持ちの地面テラスに落ち着いた。
無難に強かったが、もっといいポケモンがいたような気もしている。
【選出】
複数のギミックが絡んだ構築になっているため、やや選出が複雑でした。
基本的な考えとしては、
・クエスパトラ+ポリゴン2orブリジュラスの特殊技チーム
・ポリゴン2+イダイトウのトリックルームチーム
このパターンのうち刺さっているものを軸に選出する
クエスパトラが出しにくい時の初手役がオオニューラorカイリュー。
カイリューは後発から出す場合もある。
という感じでした。
まとめると
オオニューラ→クエスパトラ→ポリゴン2orブリジュラス→イダイトウ
という流れから3体が基本。
カイリューは臨機応変に選出です。
多かった選出は
クエスパトラ+ポリゴン2+イダイトウ
クエスパトラ+ブリジュラス+イダイトウ
の2つでした。
【反省など】
自分なりに環境を考えて組んだ構築ですが、主に3点の反省点がありました。
①クエスパトラ軸へのメタが厳しかった
俗に言う「自慢の〇〇対策」みたいなポケモンが多く、クエスパトラ自体が少し向かい風だったように感じました。軸として選ぶのはどうだったのか。
強いポケモンではあるので、それらを跳ね返せるだけの実力があれば、あるいは違う景色を見られたかもしれませんが。力不足でした。
②全体的にSが低過ぎた
クエスパトラの加速があるにしても全体的に遅いポケモンが多すぎた。初速で1番速いのがオオニューラの152は流石に遅すぎる。そのため、追加効果による負けが多くなってしまったように思います。
③メタ対象以外へのマークが薄過ぎた
冒頭の考察をベースにしていたため、そこで触れていないポケモンは(無視していたわけではないが)少々マークが薄かった。
全部のポケモンを均等に見ることは難しいが、あまり絞り込みすぎるのも良くないということで、塩梅が難しいですね。
良かった点ももちろんあって、よくいる型から少しズラすことで新しい強みを引き出せたことは成果でした。私はプレイングがあまり上手ではないと思っているので、刺さるポケモンをどんどん見つけられたらと思います。
あとは「3すくみ理論」など偉そうなことを書いてしまった手前、ある程度は理論が通用することを示せて、少しホッとしています。
【終わりに】
色違いイダイトウをくださったヨツバさん、いつもX(旧Twitter)で仲良くしてくださる皆さん、対戦してくれた方々、ありがとうございました。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
S25も頑張っていきましょう。