#002 じぶんはどこまでもまいぺーすにいきたいのだが

ほぼ一人っ子として育ったからなのか、元からの気質なのか、私は一人で行動するのが好きだ。

もちろん行く先々で知り合いに会う分には構わないのだけれど、初めから特に意味もないのに誰かとずっと一緒に行動するのが本当に苦手だ。なんだか拘束されている気分になる。

学生時代なら、女子特有(?)の「トイレ行こ〜」のノリについていけなかった。自分も催しているなら別だけど、自分に出るものないし御髪を整えるわけでもないし、顔面工事をするわけでもないのだから、一緒に行く意味が甚だわからない。一人で行くし、一人で行け、と思っていた。

今でもそう、なのだが。

職場の先輩の誘いを断れず。

ねー、ごはんいこ

ねー、トイレ寄ろ

ねー、プリント取りに行くの付き合って

…お一人でどうぞ、と言いたい。

毎日同じ人と顔を合わせてご飯を食べて、何を話せというのだ。机も背中合わせ、日頃から会話してるおかげで話すネタがない。

致命的なことに性格が合わない。向こうは気付いていないのだろうけれど。

私はひたすら空気を読んで、相手の行動、感情にアンテナを張り続けるのが残念ながら得意だ。相手に合わせるのは朝飯前。

彼女は違う。

一言で言うと猪突猛進、暴れ馬のような激しさを内包している。強引。強引グマイウェイ、って彼女のためにある言葉だ。

流石に、合わせすぎて自分が磨耗してきた。



凪のお暇のように、お暇を頂いたらどんなに楽なんだろうか。




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