石のチカラ①

【おかめちゃんとおさめちゃん】

登場人物

🐢おかめちゃん
亀と人間のハイブリッド
亀の名残りは、甲羅と
ゆっくりの歩みのみ
ハイソサエティにみえるが
じつはおとぼけな二十歳

🐬おさめちゃん
サメと人間のハイブリッド
サメの名残りは、
鋭い歯とへの字口
そしてサメ肌
いちご大福が大好きな
自他共に認めるおとぼけな
二十歳

↓いらっしゃいませ
　今日のお話は、
　前々回、前回から
　ほんのり続いてますが、
　単品でも
　お読みいただけます。
念のため、リンク貼ります

①↓

②↓

🐢「おさめちゃーーん」

🐬「はーあーいーー」

🐢「おーげーんーきー？」

🐬「おーかーげー
　　　さーまーでーーー」

🐢「ヤッホーーー」

🐬「あんたの方が　
　　　　　アッホーーー」

🐢「あっ(＃￣З￣)
　　ケンカ売りました？」

🐬「冗談がすぎた、すまぬ
　　おかめちゃん～聞いて！
　　おさめ　だいぶ
　　イラッてる」

🐢「何に？」

🐬「この間の
　おかめちゃんの真珠自慢
　あんまり素敵だったから
『とうちゃん　かあちゃん!!
　　おらも二十歳のギャルだ
　　まぁ　まずまず
　　良い子に育ったよ
　　これからも精進しますから
　　真珠買ってちょうだい』と
　　ピアノ売ってちょうだい～
　　みたいにライトで
　　ポップに
　　お願いしたんだよ」

🐢「そのとぉ～り！
　たしかに　
　おさめちゃんは良い子だね」　


🐬「でも　とうちゃんに　
　　お前はイチゴ大福が
　　一番よう似合うって
　　言われてね　
　　花よりだんごだなーー
　　カッカッカッ(´∀｀)って
　　笑うんだよ
　　かあちゃんには　
　　乙女心がわかるよねー　
　　って言うと　
　　おじいちゃんにもらった
　　数珠があるでしょーー
　　御利益あるよー
　　ハハハーー(´∀｀)だって
　　純白が！　純白が
　　いいーヽ(`Д´)ノ　」

🐢「おさめちゃん～
　　頼みの綱は
　　じっちゃんかい？」

🐬「いやあ　じっちゃんは
　　500円玉いつも内緒で　
　　お財布に
　　入れてくれてるのが
　　わかってからさ
　　あれから　ワガママ
　　言えねーんだよ」

🐢「たしかに　
　　サンタさんにだって　
　　面とむかって　
　　欲しいものねだれるか
　　言うと　やっぱりねーー
　　遠慮してまうわなーー」

🐬「チェッ(｀ε´)　
　　あーあ……この小石が
　　本物の真珠
　　　だったらなーーｸｿ
　こんな石　蹴ってやるーー」

🐢「待って！おさめちゃん！
　　小石をバカに
　　しちゃいけねーよ」　

🐬「オヨヨ？」


🐢「先日　小石で
　　えらいめにあったんだよ
　　うちの車が走るたびに
　　パタパタパタパタ
　　そりゃあ　
　　激しい音を出してねーー
　　エンジンかタイヤが　
　　なにか起こったのかと
　　思って　
　　車屋さんに行ったねん」　

🐬「あー
　　お菓子屋で　
　　ういろう買ってたとき　
　　おかめちゃん家の車が走るの
　　見えたけど　そういえば
　　パタパタパタパタ
　　走ってはりましたなあ」


🐢「そうやろう！
　　エンジンの近くに
　　ヒモでも
　　からまってるのかと
　　覗くけど、ねえんだよ……
　　そいで　
　　ういろうどこ?(*´∀`)」

🐬「ういろうより　
　　　　そんで車は？」

🐢「なんと！！」

🐬「あっ！わかった！
　　　タイヤに小石！」

🐢「ピンポーーン」

🐬「小石だけで　
　　あんな音がするんだね」

🐢「ねっ　じつは
　　　わたしも
　　　その前の日
　　　イライラがあって
　　　小石を、
　　　蹴り倒してたねん
　　　だからね　
　　　小石をなめては
　　　いけません！あっ」

🐬「なに？」

🐢「そうだー！　
　　ちょっと待っててーー
　　家に、取りに帰るものが
　　あるわ💦
　　あっ！それから
　　　テヘヘ(*´∀`)
　　ちょいと　だんなー
　　今日のおやつら
　　う・い・ろ・うーー
　　ですかい？(*´∀`)」



～つづく～