あんたが大将
【おかめちゃんとおさめちゃん】
🐢おかめちゃん
亀と人間のハイブリッド
亀の名残りは、甲羅と
ゆっくりの歩みのみ
ハイソサエティにみえるが
じつはおとぼけな二十歳
🐬おさめちゃん
サメと人間のハイブリッド
サメの名残りは、
鋭い歯とへの字口
そしてサメ肌
いちご大福が大好きな
自他共に認めるおとぼけな
二十歳
天気のよい日に
縁側でおしゃべり中の
おかめちゃん🐢と
おさめちゃん🐬
🐢「それにしても暑いよねー」
🐬「春からいきなり
夏になったみたいだよ
っていうかさ
縁側でしゃべろうって
言ったの
おかめちゃんだよ
炎天下で
これはなにかの
我慢くらべかい?」
🐢「違うよ♪ さっきまで
室内のひんやり
したところで
しゃべってたろう?
室内にずっといると
これは習性なのか
甲羅干し
したくなるだよ 」
🐬「へえー」
🐢「はっ\(゜□゜)/
つうかさー
おさめちゃんの場合
海が故郷だから
やっぱり お日様は
苦手かい?」
🐬「いやいや そのあたりは
ハイブリッドとしての
進化の過程で
うまくやってのけたよ」
🐢「はあーすごいねえ
サメの根性」
🐬「まあ 並みじゃないね」
🐢「そういえば
この間ニュースで
やってたよ」
🐬「なにを?」
🐢「人をも襲う 狂暴な
なんとかザメを
追跡調査してたら
いなくなったんだよ!
んで
さらに調査した結果
もっと
でかいサメにさー」
🐬「待って!
それ以上言うない!(`Δ´)」
🐢「あーごめん」
🐬「おぞましき狂暴な
サメにも理由があるねん
海の世界も
食うか食われるか
常に戦国時代だわさ」
🐢「はっはーーん( ̄へ  ̄ 凸
とすると
おさめちゃんのご先祖さん
そのような戦国時代の
いや、弱肉強食の
世界を抜け出し
なんとか
子孫を平安に導こうと
丘に上がったんだね」
🐬「まあ
そのあたりは
キーパーソンならぬ
キーパーゴッドが
いたらしいけどね」
🐢「そこは
もう少し聞きたいねー」
🐬「まあ おいおいねー」
🐢「言葉を
濁しますなーー( ̄ー☆」
🐬「でも
水陸両用を早くから
習得した亀族にも
尊敬だよ
あんたが大将!」
🐢「いやいや
あ~んたが大将!」
🐬「いやいやいやいや
あ~んたが大将!」
🐢「いやいやいやいやいやいや
あ~んたが大将!」
🐬「いやいやいやいやいやあー」
🐢「いやいやいや
いやいやいや
いやいやあーんたが」
こうして 炎天下のなか
たわいもないことを
いいながら過ごす
おかめとおさめであった
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?