雲隠れ蜘蛛吉その参
【おかめちゃんとおさめちゃん】
登場人物
🐢おかめちゃん
亀と人間のハイブリッド
亀の名残りは、甲羅と
ゆっくりの歩みのみ
ハイソサエティにみえるが
じつはおとぼけな二十歳
🐬おさめちゃん
サメと人間のハイブリッド
サメの名残りは、
鋭い歯とへの字口
そしてサメ肌
いちご大福が大好きな
自他共に認めるおとぼけな
二十歳
もうすぐお誕生日の
前回までのお話↓
おさめのじっちゃん(鮫治)の為に
『雲隠れ蜘蛛吉』の時代劇風物語を
創作中のおかめちゃんとおさめちゃん
しかし 早くも煮詰まる
さてさて物語の続きはいかに……
🐢「そもそもだよ
蜘蛛吉の名前の前に
雲隠れって つけたじゃないか
これの使い道 なんとかしねえと
話の進め方 迷うよね」
🐬「ス〇イダーマンみたいに
糸を武器にするんだろ?」
🐢「ああーー
ス〇イダーマンねえ」
🐬「じゃあ 事件を探る時
人に見つかりそうになったら
自分で自分の体に
糸をぐるぐる巻いて
身を隠すってどう?」
🐢「それじゃあ
蚕(かいこ)だよ」
🐬「雲隠れ蚕之丞」
🐢「えーーー!!まぁ
かっこいいけど
ネーミング変えるのかい?
イヤイヤ それはダメだよ
神社でアイデアもらった蜘蛛に
義理立てできねえ!」
🐬「それもそうだねーー
あーーじゃあ
お釈迦様が出てきて
悪人に蜘蛛を垂らして………」
🐢「それやると
芥川龍之介のパクリになるよ」
🐬「パクリはダメかい?」
🐢「おさめちゃんは大胆だねーー
ダメーー我らの主義は
イチから創作」
🐬「おかめちゃんは
厳しいねーヽ(;´ω`)ノ」
🐢「あーー」
🐬「なになに」
🐢「じっちゃんを物語に
登場させようよ!」
🐬「そうだねーー!
そもそもこのお話は
じっちゃんへの
誕生日プレゼント
だもんね♪」
🐢「それから
蜘蛛吉のキャラとビジュ、
美男子蜘蛛吉にする?
そうか、
笑顔が似合う
おっちょこちょいの
三枚目蜘蛛吉の
エッセンスを入れたい
んで、いや、
ちょいとあんた
よ~くみたら
わりと美男子やん!
わぉ~っていう
隠れた美男子感にする?」
🐬「あーいいねー
ゆるキャラっぽいとこと
美男子のコントラスト
それなら
グッズとか作ったら
売れる可能性もあるよ」
🐢「あんたどこまでも
欲深いわ~」
🐬「んで、じっちゃんの
鮫治、どないしよ」
🐢「蜘蛛吉に悪人成敗の
アドバイスをする好好爺」
🐬「あーーちょっとだけ
流し目キャラに
してやっておくれよ♪」
~つづく~