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鼻に真珠
【おかめちゃんとおさめちゃん】
登場人物
🐢おかめちゃん
亀と人間のハイブリッド
亀の名残りは、甲羅と
ゆっくりの歩みのみ
ハイソサエティにみえるが
じつはおとぼけな二十歳
🐬おさめちゃん
サメと人間のハイブリッド
サメの名残りは、
鋭い歯とへの字口
そしてサメ肌
いちご大福が大好きな
自他共に認めるおとぼけな
二十歳
今日もおさめちゃんは
おかめちゃん宅へ
🐬「おかめちゃーーん」
🐢「あいよーー
らっしゃい!」
🐬「ごきげんよう
芋ようかん
もってきたよ 食べよーー」
🐢「ワーーイ
あっそういえば
かたいボーロもあるよ
食べる?」
🐬「いいねーー!
歯ごたえの
やわらかいお菓子と
かたいお菓子が
一度に楽しめるなんて」
🐢「素敵な
アフタヌーンティだねーー
はい お茶も」
🐬「いただきます」
🐢「いただきます」
🐬🐢「うめーーー!!」
🐬「そういえば
おかめちゃん
昨日は
真珠の首飾りだったけど
今日は
ピアスかい 似合ってるよ」
🐢「ヌハーー
*:・( ̄∀ ̄)・:*:
気づいてくれたかね
じゃあ…はずそうかね」
🐬「また 自慢かよ!
つけておきなよ!
なんかいい感じに女子力の
モチベーションあがるでしょ♪」
🐢「良いこと言うねーー
おさめちゃん
じゃあもう少し
つけておこうかね
っていうか
おさめちゃんも
女子だねーー♪
その ブレスレット
どうしたんだい?」
🐬「ヌハーー
:*:・( ̄∀ ̄)・:*:
気づいてくれたかい?
これは じっちゃんの
お寺参りの
お土産の数珠なんだよ!
ちょっと
あのさ
数珠玉の中覗いてごらん!」
🐢「えっ?
うわあー観音様がいるー!」
🐬「いろんな意味で
キラッキラだろう!」
🐢「たしかにーー!
でも 正直言えば
わたし
真珠恐怖症だったんだよ……」
🐬「なに? 真珠…?」
🐢「真珠恐怖症だよ……
いや 小さい頃
おもちゃの
真珠の糸が切れてね
バラバラになったのを
集めてるうち一粒
鼻に入れたくなったんだよ」
🐬「どうしてもなんだよね」
🐢「どうしてもなんだよ……って
おさめちゃんも
経験あるのかい?」
🐬「鼻に丸いもの入れるのは
幼少期の
通過儀礼だからね♪」
🐢「そうなんだよ
あれは辛いよ
母ちゃんに
お鼻をフンしなさい
って 言われるんだよね
フンフンかむんだけど
鼻水しか出てこなくてね」
🐬「そうそう!
諦めかけた頃に
出てくるのよ ポロんとね」
🐢「ポロんとねーー」
🐬「わたしたち 」
🐢「大人になったよ」
🐬🐢「ねーーー♪」
🐬「でもねーー
この丸いボーロ見てると
やっぱり鼻の穴に
入れたい衝動に
かられるねーー」
🐢「わかるよ……
でもふと あん時の
恐怖がよみがえるんだよ…」
🐬「おかめちゃん
せっかくのレディ二人の
お茶会ですわよ
鼻に真珠云々は もう
そのへんで
よろしいのでは?
(=`(∞)´=)」
🐢「おさめちゃん
入れてんじゃん
両方の鼻の穴に
ボウロとはやるねーー
(`∀´)
じゃあ わたしも
(=`(∞)´=)」
🐢🐬 キャハーー
γ(▽´ )ツヾ( `▽)ゞ