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語録に学ぶ 5|和して同ぜず
「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」
大意は
「君子は協力・協調はするが、安易な妥協はしない。逆に小人は、安易に妥協はするが、真の協力・協調はしない。」
孔子の論語、子路に出てくる一文です。
つまり、
人と仲良くしてもむやみに同調はしない。
和やかな人間関係を保つ事は大切に心掛けるが、その場しのぎのような無責任な賛成はしない。
人真似するのではなく、違いを認め仲良くする。
大切さを諭しています。
日本人は、どちらかと言うと情緒的な民族だと思います。
議論が成立しにくい。
相手の気持ちを忖度するあまり言葉を飲み込んで不要な摩擦・感情論に陥ることを避ける。
これが日本人の「和」の美学というか協調性とも取れる部分の現れかもしませんが・・・・俗に言う空気を読むでしょうか?
それは本当に「和」しているのでしょうか?
「和」は自立と協調した行動が取れてはじめて「和」したと言えるのではないでしょうか?
前にも「感動」と言う言葉で触れましたが、本当の感動は、
感じて動く!
行動が伴う大切さ。
口先だけで判ったふうに賛成していても、実際はその先の「行動」が伴わない。
それは和したのではなく、同じただけかもしれません。
アメリカ人は、ストレートに議論します。
私も英語で話す時は、気持ちのモードも切替わり声も大きくなるような気がします。
そこに「沈黙は金なり」は通用しません。
異論は合っても一旦同意、合意したのであれば、個人的な感情は捨てるか押し殺してでも実践行動を共にする。
国際社会に限らず、今の低迷している日本を元気にするには、
本気の議論と行動
至誠
を見直してみてはどうかなと思うと言うか、今の日本に危機感を持っています。