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50年ローンという自縛
なんと不動産購入に50年ローンというのが出て来たようですね。
金利が上がる前の駆け込み販売?とも疑えばキリがないですが。
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20代後半から30代前半の頃に購入したとしても返済終了時は、70代後半から80代。当然定年は迎えているし、年金がどうなっているか次第ですが、65歳後の10年間の返済は大丈夫でしょうか?
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耐久年数から考えると購入50年後の建物の資産価値は?周辺の街環境は?
歴史から学ぶとすると高島平や多摩ニュータウンの今は?
一生の買い物でそこからずっと引っ越さないまさに不動産は、借入が残っている限りは負債であって資産ではないですね。
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米国の場合、一般の人々も不動産を動産として運用している人がほとんどだと思います。
例えば、大学卒業して独り暮しの間は1LDKのアパートを購入。結婚して2LDK〜3LDKにアップグレードする頃には、インフレで最初の1LDKは値上がりして、そのキャピタルゲインを頭金にしながらのアップグレード。子供が出来てもっと広いアパートや一軒家という場合も同じようにアップグレード。
そして、30年近く生活して子供も巣立ったら、住んでいた広い家を売却して狭いアパートにダウンサイズ。不動産購入の残金はチャラだけでなく、運用が上手くいれば老後資金に。不動産購入に運用する限り税金は節約できますが、最後は所得税としての課税だけ運用に気を付ける。
源泉徴収や確定申告も米国では会社がやってくれないので、みんな個人で申告=政府や行政の税金、補助金など財務政策には日本人よりずっと敏感だと思います。日本の場合はほとんどピンと来ずに他人事の人々が多いような気がします。
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不動産購入したら一生そこから動かない人生設計では、本当に幸せな人生になるのかどうか?
夢の我が家のはずが、牢獄にならないように人生の大きな夢、目的を一軒家持つことよりもっと周囲を見渡すのも必要かと思うニュースでした。
社会人になって日米20年ずつの生活の間に15回以上は引っ越してずっと賃貸暮らし。家賃計算しても5000万円にはならない?家を持つと買った価格+利子+固定資産税+修繕費がかかりますね。
購入と賃貸のどちらが良いというのはなく、どういう人生を過ごしたいかでしょうね。