夢の留学最初の洗礼
洗礼といってもクリスチャンになった訳ではありません。
受験勉強のように辞書片手の読解では、1講義で3−5冊もある教科書と参考書を読破し講義についていくのは到底無理。
そこで“Reading Development"という留学生向けのクラスを速読スキル向上を目的に履修しました。
最初の授業で読解力テストがありました。
A4で10ページ位あったと思います。
それを30分?制限時間内で読んで、10分休憩後に設問に選択解答する形式でした。
当然、読むスピードが遅ければ、設問すべてカバーできず。読解力がなければ正解を選ぶことは程遠い。私の場合数ページ読み終わらないままで終わりました。
1ヶ月後に結果が戻ってきて、担当教授との面接指導が待っていました。
先生:Hiroshi、動物園には行った?
私 : はい。
先生:じゃあ、シーワールドは?
私:数年前に行った事があります。
先生:1年間の交換留学生だよね。
大学生活を楽しいんで帰りなさい。
私:???
そこで初めてテスト結果を見せられました。
いわゆる偏差値で3項目の評価。
Scanning Rate(速読スピード)、Comprehension(読解力)ともう一つ何か?3項目忘れましたが評価点が出ていました。50で米国大学生平均。努力しないと卒業は難しいよ!というボーダーラインでしょうか?65以上で東海岸の名門アイビーリーグ校レベルだったと記憶しています。
すると・・・なんと17が最高点であと2項目は1桁でした。
つまり正解ゼロですね。
授業についていくなんて論外。
留学生活を楽しんで帰りなさいという親切心か呆れて見放されたのだと感じました。
それからの半年間の生活は勉強一筋でした。
寮、教室、カフェテリアと図書館の行き帰りだけ。
そして、12月に同じテスト方式で上達度合いの確認とアドバイスの個人面談。
さて私の番が回ってきました。
先生:この半年何をしていたの?
私:(心の声)やばい?ダメだったか?
夏よりは判ったのだけどと思いながらも前述の生活を話しました。
先生:貴方みたいな学生は初めてだわ。
といいながら教授がスコアを見せてくれました。3項目全てが65前後だったと記憶しています。ひとつ70があったような。
先生:半年後、交換留学で日本に帰国するのを辞めて、今から勉強してアイビーリーグがどこかに転学することを考えてみたら?
先生以上に自分が驚きましたが、冬休みを挟んでSpring Semesterで取った私の行動は真逆でした。
それは次回に・・・