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語録に学ぶ 9|流水濁らず、忙人老いず

題名の言葉は、料理の鉄人で有名な六さんこと道場六三郎氏の言葉です。

淀(よど)んで流れない川は濁るが、流れる川は水が綺麗。忙しく動いている人は年をとらず老いない。

家人は、毎日ドタバタ動き回っている私を回遊魚と称しています。泳ぐのを止めたら死ぬからだそうです。時には幾つもの物事を並行して取り組んでいる自分を何を好き好んでここまで自分を追い込み、忙しくしているのだろう〜と自問する事もあります。(肩の力を抜くこと覚えないと)

しかし、還暦を過ぎても現役で仕事をしていての実感ですが、まさに「忙人老いず」です。

銀座の「ろくさん亭」に一度だけ行った事があります。確か8年前。道場さんは、現在94歳ですから当時は86歳。娘さんが毎日のようにゴルフも行っているけど、必ず店にも顔を出して指導もしたり、現役の料理人としても活動されていると言われたのを覚えています。

一方

忙中に閑あり

という言葉があります。安岡正篤の座右の銘の一つで、「ただの閑は退屈でしかない。ただの忙は文字通り心を亡ぼすばかりである。」

心が横にあると「忙」と読み、心が下にいくと「忘」になり、心が無くなると「亡」となる。どれも「ボウ」と読み、いくら忙しく過ごしていてもボーッとして、心ここに在らずだと意味がないと云えます。忙しいさのせいにして、本来すべき事を忘れて、結局は何も成し得ていない事になりかねません。

忙しい時こそ、心(意識)を臍下丹田に沈めるひと時を持つ時間が大切なってきます。

それは読書であったり、ゴルフであったり、それこそ短時間でもいいので坐禅を組むも良し。こうしてNOTEを書き留めながら自分と向き合える「閑」という時間を持つのも良いかもしれません。

ギアもお互いが噛み合う間にギャップ(遊び)がないとスムーズに回らない。人も閑という遊びの時間がないと身心を壊す。

会津若松にて

流水濁らず、忙人老いず。しかし忙中に閑を忘れず

で残りの人生を走り抜けてみたいと思う正月の閑でした。

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