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真似る、盗む
写真:sportvia webから引用
50-50達成した大谷選手の活躍は、多くの人々の記憶に残ったと思います。
言い古された言葉ですが、学ぶは真似るから来ていると謂れています。わからなくても先ずは、理屈抜きに上手な人の真似ることから始める。
「門前の小僧習わぬ経を読む」
ということわざがあります。
お寺の門前に住む子どもが、毎日お寺の本堂から漏れ聞こえてくるお経を聞いているうちに、自然に経を読むようになるというたとえ話です。
所謂
「習うより慣れろ」
practice makes perfect
しかし、真似るのはその事に興味がある事が前提としてあります。つまり、習いたい、真似したいという自発的な気持ちがあって始めて行動出来る。
勉強も義務教育とはいえ押し付けでは子供に勉強する楽しさが届かない。勉強する、新しい事を知る楽しさを知る。出来るようになる素晴らしさを実感させる事が肝要だと思います。
その先にあるのが
盗む
でしょうか。悪意を持って簡単に手に入れようという事ではありません。
大学時代から続いている少林寺拳法があります。五段大拳士を允可されていた40代始めの渡米前の頃です。師匠はもう手取り足取り教え下さることはなく、門下生を教える手伝いをしながら、観察する事で技の妙味を習得しようとしていた時期でした。
「お前は俺の動きの何処を見ちょるんか〜!判っているなら何故盗まん!」
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盗むには、技量が問われます。いわゆる看取り稽古と言われるものです。こうした教えは何も武術に限らず、伝統工芸の職人の世界でも同じ。
職人と言えば、大工やキムタクの映画「グランメゾン・パリ」の料理人の世界でも同じですね。
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お勧めです
下働きしながら目で観て、皿の残りを隠れて味見して〜などの姿勢が、「真似る」一歩先にある「盗む」という積極的な学びの姿勢ではないでしょうか。
渡米前に師匠の技を目で盗み、確認のために技をかけてもらい、手の骨を折り〜なんて事もありながら、まさに骨身に染みる盗む稽古でした。
この盗むという修行が、師匠の下から出て、アメリカで支部を開いて教えていくようになって活きたのは言うまでもありません。
目で読み耳で聴く学びは、脳みそに直接入っただけの情報でまだ咀嚼されておらず、解ったつもりの大きな勘違い、頭でっかちに陥いる危険があります。
身体通じて、反復して骨身に染みるほど稽古して初めてコツを覚える。
机上の勉強も実践の中で揉まれ、役立てる事が出来て初めて身についたと言えますね。弁護士も司法試験合格がゴールではなく、世間や人の役に立って初めて意味があると同じでしょう。
大谷選手の盗塁記録に負けないくらい「盗む」事に積極的になれる自分の興味ある何かをいつも持っていたいですね。私の場合、コロナ禍でゴルフにハマりました🏌️♂️😆
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ゴルフクラブの上げ下ろしや体重移動、心の置き所など武術稽古で得たものに通じる事が多く、盗んで骨身に染みたはず?のものをまた頭で咀嚼してゴルフで試す楽しさを見つけています。
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