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「いいとこどり」を狙うと転職は失敗しがち
北陸地方のエージェントに勤める古狸です。
箸休めにもなりませんが、今日も私の独り言を覗き見て下さりありがとうございます。
今回のテーマは 「いいとこどり転職」
とってもストレートで、既に伝えるべきことの大半は伝わっているかと思います。
転職したいと思う時 = 何かを変えたい時
だと思います。
もっと言うと、何かを変えることで「今までなかった何かを得たい」のではないでしょうか。
人によってそれは「時間の余裕」「給与」「心の平穏」「遣り甲斐、成長」「場所」「地位」など様々。
現状のまま努力しても手に入れられないと感じるから、転職をきっかけに手に入れられるよう行動する。
未来を変えるために一歩踏み出すのですから素晴らしいことです。
が・・・
次ステップも一歩ずつちゃんと考えて進めることが大事。
楽園を夢みて一気に走り始めたら後悔につながりかねません。
転職はいうなれば博打であり、リスクが伴います。
最初のステップ
私の場合は、ですが、
転職先についてご提案したり、転職の希望条件を確認する前に、
最初に求職者さんの【現在地】情報を出来る限り集めようとします。
何故って、全ての条件が悪いことはあまりないからです。
転職することで何かしら新しいものを手に入れられることは間違いないのですが、
同時に、何かを捨てることでもあります。
現職で変えたい何かがある時には、その「変えたい」と思っていることだけにフォーカスしがち。
○○がダメだからそうじゃないところに変りたい
そう思うことは当たり前なのですが、
○○じゃないところに変わると、もしかしたら今「当たり前」だと思っている××を失うかもしれないことまでは考えが及びません。
例えばあなたが
仕事の責任が重く、残業も多い生活から、もう少し楽な仕事に変わることでワークライフバランスを保ちたい
と思っているとしましょう。
でも、責任が重い仕事や残業で得られている対価も大きいかもしれません。
つまりほとんどの場合
転職で楽な仕事に移るとその分お給料も下がる
のです。
一般的に、責任が軽くなると給与条件も下がります。
残業量が減れば残業代は稼げなくなります。
これって客観的に聞くと当たり前でちっとも難しいことではないのですが、
自分のことになると何故かすっかり抜け落ちるようです。
会社の規模や基準、どこまでのスキルが活かせるかどうか等によって当然条件は異なります。
楽な仕事でより稼げる仕事も、世の中にはあるでしょう。
でも現実では、一見そう見えるだけで実はとても辛い条件が隠れていることの方が多いです。
転職に夢を見ることは楽しいし、転職活動は楽しみであって欲しいと思います。でも前進していく場合は夢だけではいけません。
現実に即した情報整理、分析は必須
現在自分が手にしている条件、ものは何か
そしてそれらが転職によって失われる可能性がないか
について、出来る限り活動の過程で情報を集めて冷静に判断していきましょう。
転職を成功させ、充実した新生活を送るためには条件のいいとこどりではなく、優先順位をつけること
希望に沿う応募先が見つからず探し続けるもよし。
見つかったと思って転職したのに失望しまた転職するもよし。
それもまた人生ですが、繰り返すごとに条件は悪くなっていきます。
有給休暇の取りやすさ、職場の人間関係、実際休める休日数など、見えない条件は沢山あります。
今現在手に出来ていることに感謝出来る良い機会でもありますので、
現職のダメなところにだけフォーカスせず、良いところも認識した上で
新しく得られるもの 失う可能性があるもの
をちゃんと天秤にかけ、納得できるようしたいですね。