【Mr.Childrenプレライブ】エントランスのエントランスの感想

2022年4月9日(土)

「FATHER&MOTHER Special Prelive エントランスのエントランス」という、Mr.Childrenの30周年ツアーに向けたプレライブのチケットを手に入れた。
そして今この文章を書いているのは、終演後約3時間経ったあとである。
森本千絵さんはじめ、この先のMr.Childrenやツアーがとんでもないことになりそう、という感想を目にしたが、
ほんとうにとんでもないことになりそうと感じたため、
タイトルに拝借させていただいた。
忘れないうちに今覚えていること、気持ちを書き記しておきたい。

ファンクラブライブも参加したことがなければ、
ホールツアーのチケットを手に入れたこともなかった。
30周年ツアーのチケットも現時点では手に入っていない。
だから、今回のライブに行けることになったのは夢にようで、チケットが当たってから会場についてからもずっと実感が湧かなかった。


今回の会場である東京ガーデンシアターだが、
ステージを半円で囲むような客席となっている。
私はバルコニー席であったが、ステージの中心にあたるほど真っ正面の位置で、2列目であったことと
座席が前後で交互にずらされていることが幸いし、
これまでで最も近くで、しかも真っ正面から、視界を阻むものは何もない状態でMr.Childrenと向き合う形となった。

席に着き、ステージの近さにどきどきしながら
会場で流れる音楽を聴きながら30分後、ついに開演。
オープニングで満席の会場、
そしてMr.Childrenのメンバーのシルエットを目にした瞬間、胸が熱くなり涙腺が崩壊してしまった。
コロナにより大好きなLIVEに参加できず、
大好きなミスチルに会えないまま3年。
この瞬間に、これまでの緊張と不安が解け、待ち焦がれた気持ちが爆発した。
(同じようにシルエットだけで号泣したREFLECTIONのfantasyの演出を思い出した。7年前なのか……)

ここから最初の数曲は嗚咽を堪えるので必死で記憶が曖昧なので、他の参加者さんの感想等を見て思い出しつつ
掻い摘んで話していこう。

☆ここからネタバレあり☆




桜井さんの「この感じ覚えてる!?」からはじまった「youthful days」。
この感じ覚えてる!?とは、ライブの感覚こと??
それともこの曲のライブアレンジのことなのか??
どちらにしてもグッと来る問いかけだった。
声を出せない状況でも会場一体となって「乾杯!」が出来たときに、この日を迎えられた喜びでいっぱいになった。
私はずっとこの日を待っていた!

そしてこれまでの30年間の思い出を振り返るような
曲たちのあと、最新のアルバム「SOUNDTRACKS」から、「DANSING SHOES」。
「四半世紀やってりゃ色々ある」って言ってるし
30周年ツアーでこのアルバムの中からやるとしたら一曲目はこの曲かな?と思っていた。
しかし、予想どおりのタイミングでの演奏でも、
生演奏は想像以上だった。
CDでもロックな感じが生演奏でさらに威力を増して
かなりかっこよかった。
何回でも聴けるし乗れる。
四半世紀やっててもこんなに尖って攻めた曲作れるってどういうこと……という気持ちであった。(語彙力)


そういえば、演奏のことは詳しくわからない素人目線だが
東京ガーデンシアターは音が良い、と事前に聞いていた。
たしかにドームやスタジアムより音が散らかってない感じがしたのだが、それが良い要因の一つなんだろうか?とにかく、音もいいし、サイズ感もいいし、
有明ガーデンはずっとミスチル流してくれていたし、
好きな会場のひとつになった。

そしてとどまることを知らない桜井さんの歌声、
特に今回私ががビビったのは「Worlds end」の最後の部分。
コロナ前だったらコール&レスポンス的な感じで
「オーオオーオオー」と、観客側とキャッチボールのようにやりとりする場面だが、今回はもちろん観客は声を出せないので、桜井さんだけのシャウトだった。
その後半部分で、これまでに聞いたことのない高音のシャウトがされた。
本当に高音で、胸がキュッとなって、最高に美しい声で驚いた。
桜井さんのこういう歌い方はあまり聴いたことがなく、
衝撃と、更なる進化を見せつけられた気がして、
もっとMr.Childrenというバンドを追いかけていきたいと思った。

一方でそのあと「永遠」で歌詞を飛ばして苦笑いする桜井さんを見ることもできた。
即座に気づいて拍手できるのも、father&mother限定だからこそだろうか。笑

時間はあっという間に過ぎ、最後は「fanfare」。
「昨日に手を振ろう」で手を振り合うのが定番で
お別れの時間に寂しさを感じる場面でもある。
しかし、プレライブの終わり=ツアーの始まり であるとすると
これほどまでに旅の始まりにふさわしい曲はないだろう。
Mr.Childrenと、farther&motherのみんなと30周年の門出を祝い、期待に満ちた雰囲気で本編は終了。


アンコールでは、全容がまだ明かされていなかった「生きろ」が演奏された。
キングダムの世界観とリンクしつつも、
現実世界にも力強いメッセージとして伝わってきた。
(MCでもそんな感じのことを言っていたような気がする)
映画よりも先にツアー公演が複数回あるので、
そこでもし演奏されるとしたら、
ツアーの中でさらに育っていく曲なのかもしれない。

以上で2時間に及ぶプレライブは終了した。

25周年あたりからは、(その前も時々?)
桜井さんが特に終わりを意識した発言をしていたように思うが、その頃に一体誰が、30周年を迎える頃に
「あと10年はやっていけそう!」という全く真逆の発言をしていると想像できただろうか?
※もちろん、ずっと第一線で活躍し続けるバンドだろうと思っていたし、今と思っているので、今後の活動に対する発言についての前向きさ加減という意味での感想です。

30周年ツアーは、Mr.Childrenの4人+sunnyさんの5人でまわるらしい。
他のサポメンはいない、いわゆる「カルピスの原液」だそう。
Mr.Childrenの進化がダイレクトに感じられる、素晴らしいツアーになるに違いない。

エントランスのエントランスには、希望しか見えなかった。
このぽかぽかと温かい気持ちと、
久しぶりの高揚感と幸せな筋肉痛を抱えながら眠ろう。

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