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航空会社の事務系総合職って結局どんな仕事?

「航空会社勤務」と聞くと、多くの人が「客室乗務員(CA)?」や「グランドスタッフ?」と想像するかもしれません。しかし、航空会社にはお客様からは見えにくい重要な仕事がたくさんあります。それが 事務系総合職 です。

航空会社の事務系総合職は、飛行機を運航させるための裏側を支える役割を担っています。では、具体的にどのような仕事があるのか、見ていきましょう。

事務系総合職の仕事内容

1. どんな会社にも共通するコーポレート部門

航空会社に限らず、多くの企業に共通するバックオフィス業務を担う部門です。具体的には以下のような仕事があります。

  • 経理・財務:航空会社の売上やコスト管理、資金調達、決算業務などを担当。

  • 法務:契約書のチェックや、航空関連の法規制対応を担当。

  • 人事:採用や研修、労務管理を担当。

  • 広報:メディア対応やブランド戦略を担当。

  • 総務:社内の設備管理や福利厚生などを担当。

  • 経営企画:中長期的な企業戦略の立案や業績管理を担当。

  • 調達:航空機や部品、サービスの購買・契約交渉を担当。

これらの部門は、航空業界特有の業務があるものの、基本的な役割は一般企業と似ています。

2. オペレーションに関わる部門

航空会社における最重要ミッションは、安全かつ快適な運航を維持することです。これを支えるのが、オペレーション部門の事務系総合職です。

この部門の特徴として、

  • オペレーションといってもお客様の前に立つことは少ない

  • 安全を推進するための制度設計や品質向上の取り組み に関わる

  • CAや運航乗務員を支える仕事もある

  • 土日祝日が休みではなく シフト勤務 になる場合がある

具体的な職種としては、

  • 運航管理(ディスパッチャー)

    • 飛行機の飛行経路を計画し、気象情報や航空管制の調整を行う。

    • パイロットと連携して安全な飛行をサポートする。

    • 専門資格が必要。

  • 安全管理

    • 飛行の安全性を高めるための制度やルールを設計。

    • トラブル時の対応計画を策定。

  • 品質管理

    • 空港のオペレーションがスムーズに進むよう調整。

    • サービス品質の向上施策を立案。

この領域は、飛行機が好きな人にとって 「飛行機に関わっている!」と実感しやすい仕事 でもあります。

3. 営業・マーケティング領域

航空業界は 競争が激しい業界 です。
限られた便数・路線の中で どうやってお客様に選んでもらうか? を考えるのが、この部門の役割です。

営業・マーケティングの主な仕事

  • サービスや路線計画の立案

    • どの路線を増やすか?

    • どんな新しいサービスを提供するか?

  • 新規就航の企画

    • どの都市に新しく飛ぶべきか?

    • 競合との差別化戦略を考える。

  • レベニューマネジメント(RM)

    • すでにある路線の 価格設定と販売戦略 を決める。

    • どの座席をどの価格帯で販売すれば 便全体が最大の利益を出せるか を考える。

営業活動は個人向けではなく、戦略的な業務が中心

航空会社の営業といっても、基本的には 個人客に対して直接営業することは少ない です(例外として、グループ会社に出向した場合は個人営業の可能性あり)。

どちらかというと、

  • 旅行代理店や法人顧客向けの営業

  • 販売戦略を決めるマーケティングの上流工程
    に関わることが多いです。

まとめ

航空会社の事務系総合職は、

  1. コーポレート部門(経理・人事・法務・経営企画など)

  2. オペレーション部門(運航管理、安全管理、品質管理など)

  3. 営業・マーケティング部門(路線企画、価格設定、販売戦略など)

の3つの領域に分かれています。

特に オペレーション部門 は航空業界特有の仕事が多く、飛行機が好きな人にはやりがいを感じやすい分野です。一方で、コーポレート部門やマーケティング部門は他業界のスキルも活かしやすい ため、転職の際の選択肢が広がるのも魅力です。

「航空業界の総合職って何をするんだろう?」と思っていた方にとって、少しでもイメージが湧いたら嬉しいです。

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ぽんぽこOLは航空会社で総合職として勤務しております。 新卒でも航空会社総合職を目指して就職活動をしていましたが、夢破れて 数年間違う業…

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