教習所での出会い
教習所という場所は非常に淡白な場所だ
教官はもちろん、生徒ともほとんど関わりはない
「教習所」という場所に関してなんの情報もなく無知だった私は、少し淡い期待をもって2024年9月に普通免許を取得すべく、教習所へ申し込んだ
結論から言うと、残念ながら仲良くなれた生徒や教官はいなかったけども。
唯一、卒業検定前の、所内のテストである修了検定の際にペアになった女の子がいた
その子の運転の後に私が運転となった
YouTuberのそねかずさんに似た 10個年下、20歳の女の子
修了検定の際、名前と生年月日を言わなくてはならず、私が「平成6年…」と読み上げると、続けてその女の子が「平成16年…」と自分の生年月日を読み上げる。
普段10個も下の子と関わる機会がない私は少しぎょっとした
自分の年齢をまじまじと感じる場面ってこういう時なのかあ。
それから路上を走る第二弾階の応急処置のペアも同じで、一緒に作業することとなった
教官から「自己紹介をしましょう〜」と言われる場面があり、「名前と、せっかくだから好きなものを言いましょう」と言われたものの、私は無愛想にも名前しか言わず。
一方で20歳の子は律儀に好きなものも言っていて。
今年2024年のKOCに出ていたシティホテル3号室が好きだと言っていた。なかなかにマニアック
私もお笑いが好きだったので、なんだか親近感がわいた
それから路上を何回か走り、教習所もそろそろ終盤というところで、危険予測という教習を受けることに。
お互い運転の車に乗り合って、気になったところをアドバイスする授業で、そこでもお笑い好きの女の子は一緒だった
その子が教官にめちゃくちゃ詰められてて非常に不憫な気持ちになったことを覚えている
送迎バスのコースも同じで、彼女は途中で降りていたけど、顔を合わすとあっとはなるがやや気まずさがあった
それから時は経ち、私はバタバタしたくないなと危険予測が終わってから1週間くらいあけて卒業検定に望んだわけだが、はたまた当日その女の子に遭遇。
でもって運転するペアも同じだった。
こんなにも同じタイミングで進むことがあるのかと
これを記念して現在綴っている
何かしらこの奇跡的な縁を形にしないともったいないと思った
とはいえ10個も下で私も馴れ馴れしく話に行けるタイプではなく、向こうもわりとつねにイヤホンをしている姿を見るので
とくにこれと言って距離が縮まることもなくその縁はふあっと離れていく
教習所だけの関係だ
こうやって出会い、ふわっと関わりがあり、ふあっと終わって離れていく
くるくると人のサイクルは回る
2024年11月下旬、2人とも無事卒業検定に合格し、教習所から卒業したのであった