根津美術館の国宝・重文【ちょっと寄り道】
仕事帰り、ちょっと時間があいた時
私は寄り道を楽しむ
今回は根津美術館の国宝・重要文化財を観てきた。
今は予約が必要なので、
ふらっと美術鑑賞というわけにはなかなかいかない
表参道から少し足をのばすと現れる
竹が印象的な根津美術館
鉄道王根津嘉一郎の
日本と東洋の古美術コレクションをもとに
開館時は根津邸母屋を改造してつくられた。
2009年にリニューアルされ
現在の建物は、新国立競技場を手がけた建築家 隈研吾氏のデザイン
隈研吾氏は木などの素材を生かし
景色との一体感を大切にする和のイメージの建築家で
作品にサントリー美術館や浅草文化観光センターなどがある。
他に、パイナップルケーキのお店サニーヒルズ南青山店の地獄組というジョイントシステムを使った、パイナップルみたいな建物も面白い
隈氏の建築についてはこちらへ
https://webdesignmagazine.net/kengo-kuma/
根津美術館は建物を見るだけでも楽しい
それに、訪れた時はちょうど色づき始めたもみじの日本庭園が美しかった。
この庭は赤い紅葉なんだ
京都出身の人が東京は黄色い紅葉が多い
赤い紅葉が恋しいと言っていた。
そう言えば私は銀杏並木などの黄色い紅葉で育っている。
だから「この庭の紅葉は赤い」と感じたんだと合点がいった。
文化財保護法が制定されて70年
根津嘉一郎が国外流出を憂いて収集をしたのはそれよりずっと前になる。
収集品は国宝に7件、重要文化財に88件指定されている。
すごい鑑識眼だ
紀元前中国殷時代の器
器はお酒を注ぐためのものが多かった
大昔から人間は酒飲みだ
柴田勝家が織田信長に拝領された高麗茶碗
「青井戸茶碗」
この茶碗で信長は一服したのだろうか?
いにしえの人に思いを馳せる
その中でも有名なのは
国宝「燕子花図屏風」
屏風一面にカキツバタが咲き誇る尾形光琳の作品
今年2020年は12月1日から13日まで展示されている。
いつもは日本庭園のカキツバタが美しい初夏に合わせて展示される。
今度はカキツバタの咲く頃に訪れて
光琳の燕子花と庭のカキツバタの響宴を観たい