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はじめての出産レポ


※10/24 破水やストローキャップのことを少々追記。

このたび、9月30日に第一子を出産致しました。
3650gの女の子です。デカイ。そろそろ生まれて1ヶ月が経とうとしています。

ちなみに私は今年で26歳になりますが、都内に住んでいると、まだまだ同世代で母になる友人は貴重で、日々手探りで育児に奮闘しております。同世代のみなさまがいつか親になったとき、出産を経験するというときに、少しでもお役に立てるようこれを書きました。しかし書き終わってみたら2万字超えだそうです書き過ぎた......ちょっとした論文やん......(論文に失礼)お時間あるときにでもお読みください。。

我が子は、他の子よりも長い期間おなかにいたからかよ〜く眠る子で、夜泣きや吐き戻しも少なく(それでも3時間起きの授乳や頻繁なオムツ替えでヘトヘトになりますが...)夫氏と家族の手厚いサポートのおかげもあり、想像していたよりも私の精神は安定しております。ズタボロだった身体もまだ本調子ではないもののようやく回復してきて、無理しない程度にですが来月からゆるゆると制作やお仕事を再開させられそうです(まだ縫われたお股の糸は取れておらず痛いですが......)

育児のことはまたおいおい書こうかと思いますが、今回は出産について。


出産においては、散々ネットや本を読み漁ったものの
実際に自分で経験してみると
「こうだと思ってたら実は違った!!!」
「これ事前に知っておけばよかった!!!」

と思うことがありすぎたので、ここに残しておこうと思い書きました。
入院中の合間合間にずーーっとメモしていたものを、編集して載せてあるので、かなりのボリュームです。

出産のハイライトとしては、
もともと自然分娩(無痛や帝王切開ではありません)希望でしたが、予定日から2週間経っても赤子は出てくる気配がなく、赤ちゃんが大きくなりすぎてしまったり、胎盤の機能の落ちる心配があるため、誘発分娩となりました。
更に、出産直前に赤子の向きが変わっていたので(なんで!涙)吸引分娩まですることに。
引っ張って出すなら「通常より楽そう」と思っていましたが、むしろ自然分娩より痛かったんじゃないかと思います。ここらへんのことも出産レポで詳しく書きます。まあ誘発や吸引をする人は全員じゃないと思いますが、少なくとも陣痛あたりのレポは割と多くの人が経験するだろうと思うので、参考になるかと思います。

ただあまりにもリアルに書いたので、
個人と紐づいた状態であまり不特定多数の人に気軽に見て欲しくない、というなんとも自分勝手な理由から、途中から有料公開にさせていただきます。
*せっかくなので出産祝いを下さった方で、もし読みたいという方がいらっしゃったら、無料公開させていただきます。個人メッセージ飛ばして下さい(といってもnoteではなく、Google Docsをお送りする形になるとは思いますが、文章は同じです)。

※流血などの痛そうな表現がありますので苦手な方はお控えください。
※頂いた投げ銭は赤子さんのため(オムツかミルク)に使わせていただきます。
※無断転写転載不可でお願いします。


【目次】

1. 出産レポート(9/28〜9/30)
2. 出産にかかった総額費用
3. おまけ:パートナーが出産に立ち会うときの助言


1. 出産レポート

〜スケジュール〜
9/28 誘発入院(ラミナリア)
9/29 誘発入院(バルーン、誘発飲み薬、陣痛スタート)
9/30 誘発点滴、出産!!


〜前書き〜
本来は9月21日が予定日といわれていた。
しかし予定日など「目安」でしかない。どのタイミングで出てくるかなんて、母体の調子と赤ちゃんの気分であることは重々分かっていた。予定日よりも1週間早く生まれることだってあるし、1週間遅れて生まれることもある。
科学や医療がここまで発展した現代でも「いつ赤ちゃんが生まれるのか」は分からないなんて、なんだか不思議な感じがする。人間、まだまだ未知なことが多い。

ただ私の場合は予定日を2週間過ぎても、全く赤ちゃんは出てくる気配がなかった。予定日当日は、夫氏と「出てこないね〜誰に似たのかマイペースなんだね〜」といいながら好きな作家さんの展示を観に行ったり、外食で焼肉を食べていたくらいだ。

しかしながら、予定日を超過しすぎることの好ましくない点は、
・赤ちゃんがお腹で大きくなりすぎてお股から出てこれなくなること(帝王切開になる)
・赤ちゃんに栄養を送る胎盤の機能が落ちてくるため、赤ちゃんの命の危険があること
などがあげられ、通常予定日から大体2週間を過ぎると、病院側から「誘発分娩にしましょう」といわれる。

誘発分娩とは、人為的に子宮口を広げたり、陣痛を起こす薬や点滴を使って、赤ちゃんを計画的に出すという方法だ。なんだそれは〜〜!!?と思っていたが、結構このパターンの出産は多いらしい。うちの祖母もそうだったようだ。
Facebookに投稿したあと「うちも誘発だったよ!」とのお声を数名の方から頂いた。

破水した!陣痛がきた!と思って深夜とかに病院へ電話して、タクシーで駆け込むのを想像していた自分は、決められた時間に、予め覚悟を決めて病院へ行くことがなんだかおかしく思えた。

あと地味に辛かったのが予定日超過時の精神面だ。
予定日の2週間前くらいからソワソワと
「もしかしたら今日陣痛がくるかも!」
という淡い期待をしていた私は、その後、自分が抱いた期待に自分で裏切られるという数日を繰り返し、予定日を2週間過ぎた頃には「どうせ今日も生まれないんだろ」というやさぐれた気持ちになっていた。

リアルな妊婦さんの情報が知りたかったので、Twitterでは妊娠専用アカウント(:通称マタ垢)を作っており、全国の妊婦さん500人近くと交流していた。Twitterは本当にリアルタイムな情報が知れるし、同じような予定日の方々と不安や疑問を共有できるので、現在妊娠されている方はぜひマタニティアカウントをつくることをおすすめしたい。コロナ下で妊婦であまり人に会えない中、全国の妊婦さんたちにとっても救われた。

しかし、近い予定日の方にどんどん先を越されていき、もはやTwitter界でも「お局妊婦」のような存在となっていった。
ちなみにTwitterの妊婦さん界隈では、予定日超過のことを「超過ランドに入園しました!」という。
妊婦さんたちが産み出すワードセンスは実に面白く、今思うと「ランド」をつけることで少しでも明るい気持ちになろうという妊婦さんたちの健気さを感じる。

しかしながら、私のあの予定日前のワクワクキラキラとした気持ちは何処へ。超過を重ねるにつれ、出産へのモチベーションも下がっていった。
今となっては妊娠期間の笑い話エピソードだが、あのときは本当に赤子はもうお腹から出てこないんじゃないか、私は一生妊婦なんじゃないか.....(そんなことはない)と思い詰めていた。

私はそもそも周りにあまり伝えていなかったのもあって「うまれた?」と聞かれることは少なかったし、聞かれてもそんなに気にしていなかった(むしろ孤独な戦いをしていたので気にかけてもらえてうれしかった)が、超過している人の中ではかなり気に病んでいる方もいらっしゃることを知ったので、知人が予定日をすぎて音沙汰がなくても、あまりむやみに「産まれた?産まれそう?」みたいなことは聞かない方が良いと学んだ。
思った以上に、予定日超過は精神的につらいので、「産まれないのは私に赤ちゃんが会いたくないからだ...」と思いつめてしまう方も沢山いたりして、何気ないひとことがプレッシャーになってしまうようであることを肝に銘じる。待っている側も気になってしまうとは思うが、産まれたら何かしらで報告してもらえるはずなので、それまでじっと待とう。


〜9月28日〜

そんな気持ちのまま、今日から入院。もうどんな方法でもいいからはよ出てきてくれ我が子よ、、という気持ちでいっぱいだった。この日は秋晴れのいい天気の日だった。

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