崇高で威厳に満ちた愛らしい安芸の宮島 【エッセイ】おでかけ倶楽部#5
日本三景の一つ『安芸の宮島』(厳島)に行ってきました
宗像三女神が祀られており
島全体が神の島として崇められてきた宮島(厳島)は
神聖だけどおとぎ話のような懐かしく愛らしい島でした
広島県JR宮島口から徒歩5分のフェリー乗り場からフェリーに乗ります
宮島にある宮島桟橋まで約10分の船旅です(大人180円小人90円)
フェリーは乗用車乗り入れ可能です
駐車場は宮島口駅周辺にコインパーキングが沢山ありますし
宮島桟橋すぐにもあります
仕事を終えて出発したので到着は夜でした
お宿は宮島桟橋目の前の『宮島別荘』さんです
こじんまりとした和モダンなお宿です
随所にこだわりが感じられる本当に素敵なお宿でした
ビュッフェ形式の朝・夕食で
どれもこれも美味しくて大満足です
今回の旅で楽しみにしていたナイトクルーズに行ってきました
屋形船に乗って大鳥居を間近に見るクルーズです
令和元年から始まった大鳥居の改修工事が12月初めに終わり
鮮やかな朱色の大鳥居が夜の海に浮かび上がる幻想的な姿が見られます
この時期最終便(9:15発)は潮が満ちて大鳥居の下をくぐることができると聞いて最終便を予約しました
神様が住まわれる領域と人が住む領域を分けるのが鳥居の役目なので
海側から鳥居をくぐり本殿に向かうのが正式な参拝方法だそうです
通常はこのナイトクルーズで海側から鳥居をくぐり参拝できるそうですが
今回は改修工事を終えたばかりの大鳥居を万が一にでも
傷つけてはならいからと大鳥居をくぐることはできませんでした
少し残念ですが
凪いだ夜の海に浮かび上がる朱色の大鳥居越しに拝んだ
世界遺産・厳島神社は神秘的で素晴らしいものでした
宗像三女伸が祀られている厳島は
『神に斎く(いつく=仕える)島』という意味があり
島全体が神の島と崇められてきました
また島の形が『観音様の寝姿』にも見える
まさに『神の島』なのです
宮島参拝遊覧船
0829-44-0888
昼間も船に乗って海から参拝できます
こちらも満潮時には大鳥居をくぐることができるそうです
宮島遊覧観光 艪櫂舟
0829-78-1419
今度は干潮時に歩いて大鳥居を真下から眺めてみたいと思います
二日目も気持ちの良いお天気です
海を眺めながら厳島神社本殿に向かいます
『まんが日本昔ばなし』で見たことのあるような
懐かしくて穏やかな景色に見えるのは
瀬戸内海の明るく凪いだ海のせいでしょうか
ほっこりとした気持ちになります
島内にいる沢山の鹿たちも優しい顔をしています
飛鳥時代に創建され 平安時代に平清盛によって
現在の姿に造営された厳島神社は
古来より御皇室の安泰や国家鎮護
また海上の守護神として崇信されてきました
手つかずの原生林が残っている背後の弥山は神体山で
弥山を含む広い範囲で世界遺産に登録されています
島全体が『神の島』として崇められ
神聖な土地を傷つけることを避けるために
海上に社殿が築かれたそうです
釘が使われていないこの床に作られた隙間は
満潮時に海水が下から押し上げる力を弱める働きがあるそうです
いにしえの人々の篤い思いと職人さんの技術によって
守られてきたことに感動します
平安時代に平清盛公が現在のような社殿を造営した際に
四天王寺から伝えられた舞楽が
現在もなおこの高舞台で行われています
この舞台から真っすぐ海に向かった先に大鳥居があり
大鳥居を背に多くの方が記念撮影をされていました
全国に500社ほどある厳島神社の総本社である
『宮島の厳島神社』
朱色に塗られた回廊は厳かな空気に包まれ
美しい弥山を背に海と一体となった厳島神社の
壮大で堂々たる姿は崇高な美しさでした
古くから多くの人の信仰を集め
多くの人を魅了してきた理由が分かるような気がします
心が洗われるような清々しい気持ちになりました
スッキリとした気持ちで
真言宗御室派の大本山大聖院を訪れました
歩いてすぐの距離にあります
弘法大師ゆかりの寺であり
厄除け開運のご利益が大きいことから
「日本三大厄除け開運大師」の一つに数えられる
霊験あらたかなお寺です
重要文化財の不動明王や十一面観音菩薩をはじめ
多くの仏さまが祀られています
真っ暗の闇を進むことで人間の心身を清め必ず極楽へ往生することができると言われている『戒壇めぐり』
これまでの自分自身を省みて
積み重ねた罪障を取り除くための精神修行の道場だそうです
まことの闇でした
大聖院をでて五重塔と豊国神社(千畳閣)に向かいます
素敵な眺めです
路地を散策しているとこんな小さな神社がありました
可愛い茶屋見つけました
ちょっと食べたら益々お腹が空いてきたので
美味しいものを食べに
お楽しみの『表参道商店街食べ歩き』です
沢山のお店が並んでいます
良い匂いー
堪りません
一泊二日の今回の旅で一年分の牡蠣を食べたような気分です
幸せ~
本当に美味しい牡蠣です
プリッツプリッツ!
『揚げもみじ饅頭』は必須でしょう~
ベンチに座ってアイスクリームを食べていたら
おねだりされました
慌てて
落ちていたドングリを差し出すと
これじゃないんですけどー
って睨みつけられました(笑)
鹿ちゃん アイスはあげられないのよ ごめんねー
飛鳥の時代から
多くの人々に愛され崇信されてきた
厳島神社と宮島は
いつの時代も神々しい姿で
人々を静かに見守ってきた
崇高で威厳に満ちた場所でした
なのに
どうしても『愛らしい』という
感情が湧いてきてしまうのです
可愛くて愛らしくて大好きな場所です
一度訪れてみてください