【エッセイ】④100日後に福祉でITやる犬
④デジタル犬小屋、始動
我々のデジタル特化型部署の名前も無事(?)決まり、本日から、デジタル犬小屋は、試運転を始めることになった。今日もおじいわん支援員は元気だ。
「じゃあ、Chot GPTからやなァ。
これは案外簡単なんや。AIに書いてもらいたい文章を代筆してもらうんや。これがあれば、普段の「画像加工」の仕事も倍のペースで出来るんやァ。」
カタカタカタ・・・
「あ!ホンマですね。何案でも出してくれる!!便利ですね。」
我々は口々に答えた。
「ほんで次は、画像生成AIや。これはワード選定が重要だったりする。ワードによって全然違う画像出してくるからなァ。」
カタカタカタ・・・・・・
「これ楽しいですねぇ!一瞬で生成AIが絵を描いてくれますね!テイスト違った絵とかも出してくれるんですねぇ。」
「ここまではマスターしたかァ?じゃあ、これを応用したLP制作という訳やァ。ここからが本番やでェ!LP制作は、SEO対策できなかったら使い物にならへんからなァ!」
「スン、なるほどぉ・・・・」
勿論、LP制作には向き不向きがあるのは確かではあるが、我々は前向きにチャレンジしていた。
ここから我々は、社会では「精神障害者」というレッテルを貼られ、肩身の狭い世界から、少しずつこの「デジタル犬小屋の世界」を広げていくことになるのは、もう少し後の物語である。
そして、こんな状況を実は何より楽しんでくれている「おじいわん支援員」の気持ちに我々が気づくのは、もっと後の物語になる。
「・・・・・スン、・・・・・スー・・・・スー・・」
「あ!おじいわん支援員、寝ないで下さいよぉ!」
今日も我々の仲間の声は響く。
2024.12.26(木)
ponogarden