絵本になるようなお話を書きたい。誰か、私の挑戦を見届けてください。
自分の絵本を作るのが私の夢の一つです。
やっと、お話を書き始めたので、途中で投げ出さないためにここで小出しに書いた分は出していこうとお思います。
自分の思いを書くのと、お話を作って書くのとでは全く違いますね。
何だか笑われそうでとっても恥ずかしい。
まぁでも、笑われるのも良いですね。
空想するのが大好きなので、
書いていてとても楽しいです。
“ヒーローになった僕“
雲の王国
あるとき僕は、空の上から誰かの声を聞いた。
それはとっても優しい声だった。
そのまま空に飛んで行きたくなるような、とても優しい声。
きっとその人は雲の上に住んでいて、ふわふわのお家やふわふわのベッドで眠って暮らしているんだろうな。
だって、その人の声は本当に雲のようにふわふわ僕の体を軽くしてくれたんだ。
僕はその人の声をもっと聞きたくなって、それから毎日空を見上げていた。
そして、またその人の声が聞こえるのを待っていた。
あの時聞こえた声は、なんて言っていたんだろう。誰かの名前を呼んでいたような気がする。
そしてついに、僕は空からまたあの優しい声を聞いた。
僕の名前を呼んでいる!僕を空の上に連れて行ってくれるの?
雲の上のあの人のお家に連れて行ってくれるのかなぁ?ワクワクしながら心の中で手を振って、『僕はここにいるよ!』と心の中で叫んだ。
その人はすぐに僕の心の声を聞いて、僕の体をふわっと持ち上げて、それから、それから、、、どうしたんだっけ?僕はふわふわ心も体も軽くなったような気分で、気づいた時にはもうここにいたんだっけ。
そう、ここは雲の上だ。僕は今雲の上にいる!すごい!雲って本当にふわふわなんだなー。わたに包まれたみたいな地面の上を歩いてみると、足の裏が地面に当たる感触はほとんどない。
でもしっかりと僕を支えてくれている。
とっても不思議な気分。
所々地面が薄くなっているところがあり雲の下の様子が覗けそうだったので、四つん這いになり隙間から下を見てみると、さっきまで自分がどこにいたんだかももうわからない。東京タワーも富士山もどこになるのかわからないくらいになっていた。
雲って本当にこんなに高い所にあるんだなー。そんなことを呑気に思っていると、誰かが僕の後ろでニコニコと僕を見下ろしていた。
「うわっ!」
思わず大きな声を出しちゃった僕を見て、その人はまた嬉しそうにニコニコと笑っている。
「ようこそ、雲の王国へ」
「雲の王国?」
周りを見ると、確かに地上と同じように道路があったり、家があったり、人が歩いていたりしている。そしてこの人は、周りを歩いている他の人たちとは違う気がする。この人が雲の上に巨大な国を作っちゃったってことなのか?
と言うことは、この人は雲の王国の総理大臣てことで、ここにいる人たちはみんな雲の王国の国民てこと?僕が日本人だとしたら、この人たちは何人て呼ぶんだろう、、、。
突然のことにぐるぐる頭の中が混乱して何も答えられずにいると、
「何人なんて関係ないの。ここは雲の王国だけど、いろんな国の人たちが一緒に暮らしているのよ。」
「へぇ、そうなんだ」
その人は僕の考えていることを全て聞いていたかのように当たり前に話してくれた。考えたことも全部この人にはバレちゃうんだー。ちょっと怖いな。とまた頭の中でぐるぐる考えていると、
「あなたには、頼みたいことがあるの。来てちょうだい」
その人はそう言うと、僕の返事も聞かずにスタスタ歩き出した。僕は仕方なくその人について行くことにした。
「あっ」
歩き出してすぐ、僕は思わず小さく声を上げてしまった。その人の背中には大きな羽が生えていた。
今は綺麗に折り畳んでいるけど、微かに揺れているその羽は、白っぽくも見えるが光が当たると虹色に輝き、羽を広げたらもっと綺麗なんだろうなーと思った。
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