保育の仕事の責任の重さ
保育士をしていていつも忘れてはいけないと思うことは、子供の命を預かっているということ。
毎日の生活に追われて毎日同じクラスの子供達と過ごしていると、どうしても慣れというものが出てくる。
それは良い意味では愛着関係の築きになり、悪い意味では緊張感が薄れてくるということだ。
もちろん子供たちの健康管理や、危険箇所の確認などを定期的に確認することは絶対に必要だ。
しかしそれら全てを個人の保育士の責任に任せて良いのだろうか?
保育は世間の人から見たらもしかしたら楽な仕事と思われているのかもしれない。
実際私も直接「保育士って子供と遊んでいるだけだよね」と言われたこともあるし、保育士になる前は楽な仕事だと思っていた。
しかし実際は思っていた以上に過酷で体力勝負、それだけなら良いものの最近ではパソコン作業も当たり前にこなすことが求められるし、事務仕事の量は想像以上だ。
もちろん園によって待遇は違うのだと思うが、私が働いてきた大規模園では保育士不足が年中で、体力というよりも精神的に苦痛を感じる状況が多かったように思う。
そんな状況では子供の怪我が続いたり、噛みつきなどのトラブルが続いてしまいどんどん悪循環にハマっていく。
保育関係の仕事を続けていて思うことは、現場の保育士たちの気持ちをわかってくれる人は少ないということ。
それは自分が頑張れば頑張るほど埋もれていく。
我慢強くギリギリまで1人で耐えてしまう人こそとても危ういということだ。
不満があったらすぐに泣き喚いて上司に訴えるべきで、多分全員がわがままに自分中心に仕事の不満をぶちまけることができたなら、保育の現場は保育士にとっても子供にとっても余裕のある穏やかな場所になっていくのだと思う。
もし保育の現場でずっと我慢をして苦しい思いをしている人がいるのなら、すぐに我慢することをやめて現状を変えることを考えて欲しい。
それは自分が頑張れば解決することではなく、仕組みを変えることだ。
人を責めるのではなく、根本に問題がないか考えることだ。
仕事の不満を言ったり、同僚を馬鹿にして「使えない」と笑ったりしているだけの人を私は信用しない。
現場のことを何も知らないで怒ってくる上司も信用しない。
仕事に向き合っている保育士さんを応援したい。
保育士さんの心と体の健康を守りたい。
保育という仕事の楽しさを伝えたい。
いつもそんなことを思っています。