Agile Party 2023参加レポート(アジャパ2023)
先週末に、Agile Business Institute社の主催アジャイルイベントに初めて参加したため、私自身の振り返りがてて参加レポートとして記載しました。
Agile Party 2023
イベント概要
イベント名:Agile Party 2023 / アジャイルパーティ2023
日程:2023年9月16日土曜日
目的:知識を深め、アジャイルの導入事例を知る
参加対象者:アジャイルとスクラムに興味がある全ての人々
オンライン形式(Zoom + Discord)での開催
Agile Business Institute社とは、以前A-CSM(Advanced-Certified Scrum Master)研修受講時にお世話になっており、その関係で本イベントに参加しました。*以下はA-CSM受講した際の振り返り記事です。
当日スケジュール
当日は以下のようなスケジュールで実施されました。
==オープニング==
①:Tesla、SpaceXのアジャイル(Joe Justiceさん)
②:既存プロジェクトへのアジャイル導入事例(坂田知也さん)
③:東京都デジタルサービス局との取り組み事例から考える「ワンチーム醸成」の試み(田中勇也さん)
④:もっと自由にふりかえりを!(森一樹さん)
==②・③・④のお三方でディスカッション==
⑤:スクラム導入に失敗したと思ったら思い出して欲しい話(田中剛さん)
⑥:スクラムマスター × フリーランス(倉岡昭一さん)
⑦:製造業でのアジャイル実践/チームとともに創り出す価値(宇留野賢司さん)
==⑤・⑥・⑦のお三方でディスカッション==
==エンディング==
各セッション
以降は、私が各スピーカーの方々のセッションを聞き、感じたことを書き残したものです。
①:Tesla、SpaceXのアジャイル(Joe Justiceさん)
世界中で様々なアジャイルトレーニングを行っているJoe Justiceさんですが、今回はTesla、SpaceXでのアジャイル(製造業寄り)でのアジャイル実話などのお話してくれました。海外の最先端企業の事例を聞くことは中々ないので、とても視野が広がりました。
お話の中で気になったワードとして2つあるので残しておきます。
・Extreme Manufacturing
・逆コンウェイの法則
②:既存プロジェクトへのアジャイル導入事例(坂田知也さん)
既存プロジェクトに対して、新たにチームにアジャイル導入した際のお話をして頂きました。その際に、ソーシャルプラクティス・テクニカルプラクティスという区分けでお話しされていて、学ぶことが多々ありました。
また、スピーカーの坂田さんは「Hello Scrum」というブログ発信も行っているそうです。リンクを張っておきます。
③:東京都デジタルサービス局との取り組み事例から考える「ワンチーム醸成」の試み(田中勇也さん)
公共系のプロジェクトでのアジャイル適応事例のお話をして頂きました。東京都やデジタル庁などはアジャイルも進み始めているようです。また、私は知らなかったのですが、東京都が「アジャイル型開発プレイブック」なるものがあり、アジャイル初心者には、とても読みやすい内容なので載せておきます。
④:もっと自由にふりかえりを!(森一樹さん)
ふりかえり系の書籍も出版されている森さんによる「もっと自由にふりかえりを!」と題して、振り返りに対しての深堀のお話がありました。話の中で、KPTなどのフレームワークに縛られすぎると、どうしても時間内に無理にアクションを出そうとしてしまい、結果ふりかえり自体が窮屈になることがあり、もっと自由に考えOK!チーム内で会話し合う時間を取るだけでも、結果的に次どんなアクションすべきかが見えてくる場合もある。というコメントを聞き、なるほどなーと感じました。(私も、どうしてもフレームワークに引っ張られがちと反省しました)。今回は以下のふりかえりナビをベースにお話し頂いたため、リンク張っておきます。
⑤:スクラム導入に失敗したと思ったら思い出して欲しい話(田中剛さん)
タイトル通り、ご自身の体験談や失敗談から学びを共有していただきました。また印象に残った言葉として「漸進」という言葉を使われていました。
*漸進:(急がないで)段階を追って少しずつ進んでいくこと
特に「仲間と一緒に漸進し何かを残そう」という思いを大切にされており、心に刺さりました。発表資料もUPされていたので、載せておきます。
⑥:スクラムマスター × フリーランス(倉岡昭一さん)
スクラムマスターとしてフリーランスで活躍されている方は日本でも多くないと思います。倉岡さんのお話を通して、企業勤めとは違う視点での実体験を色々お聞き出来て面白かったです。また倉岡さん曰くフリーランスとは「臨時で雇われる傭兵」とのことです(笑)
発表資料もUPされていたので、載せておきます。
https://www.canva.com/design/DAFtj1L9XzQ/x3LPfaj4UDIL5amJRr6avw/view
⑦:製造業でのアジャイル実践/チームとともに創り出す価値(宇留野賢司さん)
アジャイル経験などが周りも無いところから、アジャイルを学び、外部勉強会に参加し、徐々にチーム/組織に広めていくといった「リアル・カイゼン・ジャーニー」のようなお話をしていただき、とても勉強になりました。
また、宇留野さん自身も「カイゼン・ジャーニー」から刺激を受けたとおっしゃっていました。
発表資料もUPされていたので、載せておきます。
参加してみて
まず参加者用Discordが結構盛り上がっており、驚きました!!
加えて、発表者の方々のバックボーンも様々であり、いろんな視点での実体験・学びの共有があり得るものが多かったです。あと、司会者が恐らくアナウンサーの方だったこともあり、フランクなイベントの雰囲気もありつつ、メリハリが効いているアジャイルイベントでした。(初開催とは思えない、すごい!)
そして個人的に感じたのは、どのスピーカーの方々も表現は多少違えど、以下3つは共通マインドとして持っているなと感じました。
「心理的安全性の確保への意識」
→年齢/役職に関係なく、分け隔てなく意見交換できる場づくり大事。
「Don’t do agile. Be agile.」
→アジャイルをすることが目的では無く、チーム/組織がアジャイルな状態になることによって、市場/顧客にスピーディに価値提供できるようにすることが大事。
「アジャイルを楽しむ心を忘れない」
→人間はつらいしんどいがずっと続くと、長続きしないため。アジャイルを楽しみましょうー!。
まとめ
とても盛り上がったイベントでした!次回開催あればぜひ参加したと思います!!本日もご覧いただきありがとうございました。