セックスレス妊活女、産婦人科へゆく
先日、近所の産婦人科に行ってきた。
セックスレスの妊活女がなぜそんなところに…。
色々経緯があるわけですよ。
結論から言うと、いい意味で場違い感を突きつけられたな、という。半分そうなることはわかってたけども。でも、色々経緯があるわけですよ。
なぜここにきたのか先生に話した。
持病があるので病院にかかることは多い。
先生に話すのって結構テクニックいるよなーっていっつも思う。
最初に話したのは、不妊治療ガッツリやってる病院に通院し、精子の検査以外は一通り終わったこと。
そして、旦那さんは科学の力に頼ることに抵抗があり、私は子どもができればなんだっていい考えだということを話した。
最後に、そもそもタイミング治療以前の問題なのをどこに相談すればいいのか見当がつかず、さまよってることを弱く話した。
先生は「カルテみたときどういうことかわからなかったんだよねー」って。
ですよね…変な客でほんとすみません。
想定外の先生の穏やかな反応に、ふと我に帰った。言語化できない何かに救われた気分。
思わず、私は「そちらでできることできないことははっきりしてるでしょうから、それならそれで大丈夫なので…」とまとめにかかる。
先生は「35歳すぎたら妊娠の確率は20%だからやばいよ!」とあらためて危機感を煽ってもらい。「なんだかよくわかんないけどとりあえず、旦那さんのソレが元気でないからレス」という雰囲気で話を進めてもらった。
そして、いくつかソレがちゃんとなる系の泌尿器科をググってくれた。
(ググるくらいなら私でもできるけど…って思ったけど、こんな客に寄り添ってくれてさすがに申し訳ないので忘れる)
そばにいた看護師さんは、その佇まいからあふれんばかりのホスピタリティを醸し出し、私を優しく包み込んでくれた。癒し。
先生に説明しなくちゃいけない時、
泣きそうになった。
お会計待ってるときにちょっと泣いて。
帰り道とぼとぼ歩きながら、
人目につかないように泣いて。
家に帰ってちゃんと泣いた。
診察前は、「ホテルみたいな病院だー!天使の像多っ!」って、なかなかラグジュアリーな医院だったのでちょっとテンション上がっていた。
掲示板には「今月産まれました」ってたくさんのお母さんと子どもの写真が飾ってあった。
うわーお母さんみんな何歳なんだろうーとか、この赤ちゃん体重ぴったり3000gやんすごい!って思ったり、赤ちゃんみんな同じ顔やなとか思ったり。
診察前はピュアな心でいっぱいだったけど、帰りはやはり気持ちが沈んでしまった。
つい15分前までは、きらきらとポジティブに見えていた景色。
一転して、ネガティブな感情を引き起こす邪魔なものに思えてきて、悲しくなった。
不思議だよね。
この日、夫は深夜に帰ってきた。
繁忙期だし、仕事で疲れてるだろう。報告は別の日にしよ…って思ってたんだけど、なんと旦那さんの方から「今日病院どうだった?」の一言が。
その言葉待っていたよ。感動。
とはいえ疲れてるのに変わりはないだろうから、
気遣う意味で言葉を濁しながら「こんな感じ…」と報告した。
旦那さんは続けていくつか質問をして、そっか…となんか複雑そうな表情を浮かべていた。
<今回の内訳>
・経費
病院を探した時間と労力
病院への交通費と初診代
私のメンタル
・得たもの
産婦人科の先生のお墨付きコメント
泌尿器科の情報
旦那さんの現状把握が一歩前進
こんなところだろう。