【落バド1on1】後攻の尻尾トリック【最終16位】
どうも、ぽんくろと申します。
今回はしくろさん主催の『落バド1on1』に参加してきたので記事にしてみました。
【大会ルール】
【環境考察】
落馬バドレックスはレギュG初期に「おおきなタケノコ」や「おおきなキノコ」を持たせて「きのこ・たけのこ大戦争」をするのが流行ったことがありましたが、さすがにネタ以外で禁伝枠を落バドに割く人はいないので使用感が未知数です。
まずスペックから見ていくと、種族値はHP以外は均等配分でHPだけ少し高いためどちからと言えば耐久型寄りのポケモンです。また、タイプは草・エスパーの複合で虫が4倍弱点となっており、花粉団子をケアするために基本的には初手からテラスタルで耐性を変えることになりそうです。また、特性は緊張感の1つだけなので開始時の特性表示でS判定をする機会があります。
以上の基本情報をふまえて覚える技一覧を見ながら使われそうな戦法を考えてみたところ、ふういん・トリック・アンコールの3つは特に採用率が高そうです。
これらがそれぞれ環境にどのくらい採用されるかですが、封印もトリックもアンコールも使えるサケブシッポの1on1大会が先日開催されたため、その時のデータを参考として見てみることにしました。
ポケモンHOMEからサケブシッポ1on1の統計を見てみると、封印テラバが約25%、スカーフトリックが20%程度の採用率で両方合わせると40~50%がどちらかの戦法を採用していたようです。また、アンコールの採用率は驚異の7割弱で、その対策としてメンタルハーブ持ちも一定数居ました。
近い日程での1on1仲間大会の参加者層は結構かぶってそうなので、おそらく今回もだいたい同等程度の使用率にはなりそうです。そうであれば封印テラバ型とスカトリ型については必ず対策しておく必要性があります。ということで、これらの対策方法を考えるためにまずはこの2つの型がどういう構成になりそうかを一旦検討してみることにしました。
①封印テラバ型
封印ミラーで不利にならないためにSは最速で、技構成は封印・テラバ・アンコールまでが確定です。残りの1枠は眠る・宿り木の種あたりでしょうか。
テラスタルはテラバを封印することで完全に弱点を消せるフェアリー・飛行・虫が耐性テラスとしては候補に挙がり、これらを半減にできて元のタイプ一致技も両方半減にできる鋼も多くなりそうです。さらに元タイプと鋼に対して弱点を突ける炎も採用率が高そうです。さらに環境が回れば地面もありそうですが、さすがに鋼と炎までが環境の中心になりそうです。
特殊だと瞑想を積まれたりバークアウトのCダウンが嫌なのでテラバーストは物理で撃つ調整にしてみました。
②スカーフトリック型
初手のトリックは確定で、初手のテンポロスを取り戻すために回復技が欲しいため眠ると宿り木も入りそうです。また、相手が非テラスだと宿り木が無効なので攻撃技は非テラスを咎められる技が望ましいです。炎テラバだと封印されて撃てない可能性もあるため素で使える技の中から花粉団子を選択しました。
以上をふまえてこれらを対策する方法を考えていきます。スカーフトリックを対策するためには「まもる⇒トリック」「まもる⇒アンコール」「トリック⇒アンコール」のどれかの動きが必須となります。このうち「守る」から入るパターンの場合、最速までSに振っていたとしても初手封印型には50%の同速勝負でアンコールされてしまうので安定しなさそうです。また、封印をケアするためにはテラバースト以外のダメージソースが必要となります。
トリックを採用する場合、相手に渡す持ち物は毒毒玉・黒いヘドロ・後攻の尻尾あたりが候補となります。毒毒玉・黒いヘドロを持つ場合は相手のトリックで返されるケースがあるのでこちらのテラスタルが鋼や毒に限定されてしまいます。ただ、鋼だとそこそこ多そうな炎テラスの相手が厳しくなるので毒テラスのほうが良さそうです。
この3つの戦法について、それぞれの特徴を挙げてみて最終的にどれを選ぶかを決めることにしました。
(毒毒玉)
・環境に多そうな鋼テラスに効かない
・初手のトリックをアンコールされると隙が大きい
⇒ 初手マッドショットに弱い
・一度毒にしてしまえば返されてもダメージは継続
(黒いヘドロ)
・鋼テラスにもダメージを与えられる
・毒テラスは少なそうなので環境への通りは良い
・初手のトリックをアンコールされると隙が大きい
⇒ 初手マッドショットに弱い
・自分に返ってくるとダメージを与えられない
・ただしその場合は自分の回復手段にはなる
(後攻の尻尾)
・テラスタルを自由に選べる
・初手のトリックをアンコールされる心配がない
⇒ 基本的にはアンコールで詰まされない
・Sに振る分の努力値を他に回すことができる
・初手守る⇒アンコールの動きで完封されてしまう
・スカーフ以外のトリック持ちに弱い(毒毒玉や黒いヘドロ型など)
どれも一長一短なので悩ましいところですが、「初手守る」のケースと同様に初手のトリックをアンコールされるのが嫌なので、序盤の行動パターンを固定化しやすそうな後攻の尻尾トリック型を今回は採用することにしました。
後攻の尻尾を相手に渡すおかげでアンコールで詰まされることが基本的には無いため、攻撃手段としては瞑想を積んでギガドレをする戦法を採用しました。また、環境に多そうな鋼や炎テラスに対してはギガドレが半減にされてしまうため、相手のテラバを半減にして瞑想を積む猶予を得るためにこちらのテラスタルは炎としました。
【個体紹介】
バドレックス @ こうこうのしっぽ
テラスタイプ: ほのお
特性: きんちょうかん
性格: おだやか
207(252)-90-122(172)-100-122(84)-100
ギガドレイン / めいそう / アンコール / トリック
(調整意図)
HBD:物理・特殊に両対応するため耐久を均等に調整
物理と特殊のどちらが多いか分からなかったのでとりあえず耐久は均等にしてみましたが、特殊耐久は瞑想で補えることを考えるとB方面にもっと厚く配分しておいたほうが結果的には良かったです。
【立ち回り方・対戦振り返り】
初手にトリックで後攻の尻尾を渡した後、瞑想を積んでギガドレインを撃っていく流れが基本の動きです。もし瞑想に後攻アンコを合わされてもDが上昇していくので相手の打点が特殊技であれば耐久が間に合います。
相手が初手スカーフトリックの場合、2ターン目に相手は再度トリックを撃つか何かの技で拘るしかないので後攻からアンコールをします。トリックをアンコした場合はスカーフを返却してこちらの拘りが解除される隙に瞑想を積んでいけるので、相手はどのみち何かの技で拘るしかなくなります。
(対 初手:封印) 2勝1敗
2勝のほうはトリック・瞑想・ギガドレの基本パターンが決まっての勝利でした。瞑想にアンコを合わされた試合もありましたが、D上昇によって耐えてギガドレインで吸い勝ちました。
1敗のほうは初手のトリックで黒いヘドロを貰ってしまい、宿り木をアンコして縛ったものの相手が毒テラスだったのでギガドレが半減で回復が追い付きませんでした。
(対 初手:スカーフトリック) 1勝1敗
1勝のほうは事前想定の通りのパターンにハマって勝てました。1敗のほうは地面テラバだったので弱点を突かれて無理でした。
(対 初手:毒毒玉トリック) 1勝0敗
初手に名刺交換トリックで毒毒玉を返却したらお相手はテラスを切り忘れたのか猛毒になってしまい降参をもらいました。もし相手が毒テラスをしていたらアンコールとトリックで完封されてしまうのでラッキーでした。
(対 初手:瞑想) 1勝0敗
初手で後攻の尻尾を渡してるので瞑想をアンコールして縛れました。アンコ中にこちらが瞑想するのを見てアンコのPP切れまでは耐えきれないと分かりお相手は降参でした。
(対 初手:攻撃技) 3勝1敗
勝てた試合の初手はそれぞれ花粉団子・炎テラバ・格テラボディプレで、いずれもトリックからの瞑想ギガドレの基本パターンで対処できました。
1敗のほうは最終2位だった方で鉢巻炎テラバでした。初手トリックすると鉢巻をもらってしまい返却するか考えましたが、返却すると被ダメが痛くて無理そうなのでギガドレインでの攻め合いを選択。途中まで一進一退の削り合いでしたが、終盤にトリックで鉢巻を回収されて後攻の尻尾が返ってきました。後攻に戻ったのでアンコはできず、HP残量が少なすぎて瞑想を積む隙も無くで仕方なくギガドレインに賭けましたが、お互い赤ゲージギリギリまでいった大接戦の末に鉢巻の火力に屈しました。
(対 再戦) 1勝3敗
再戦でも勝てた試合のお相手は「封印・テラバ・アンコ」までが初戦で見えていて残り1枠が不明でしたがこちらのトリック・瞑想・ギガドレは通ることが分かっていたため無事に勝てました。
3敗したうちの1つは「守る・アンコ」で初手のトリックを縛られての負けでした。こちらが後攻の尻尾なので守るを挟んで上手くトリックを妨害されるとアンコールで完封されてしまいます。
残りの2敗は同じお相手でしたがこちらのプレミでした。相手がスカトリ型で打点がバークアウトなことまでは初戦で見えていて、初戦ではこちらが勝っていました。2戦目では初手バークアウトで拘ってきましたが、バークアウトの場合のダメ計を事前想定で準備できておらず、瞑想を6回まで積みきって大丈夫なのかを裏で計算しながらAボタンをポチポチしていたところ画面を見るのが疎かになっており、初手に炎テラスを切り忘れていたことに気付かずでした。ダメ計と全然合わずにおかしいと思って気付いた時には時すでに遅しで挽回不能になっていました。3戦目では2戦目の動きにひきずられて初手にバークアウトが来るならギガドレで一旦様子を見ようという考えが最初の技選択時に一瞬頭をよぎってしまい、今度はスカトリを決められてしまいました。
スカトリと 分かっているなら アンコール(辞世の一句)
【おわりに】
今回の戦績は9勝6敗でした。後で落ち着いて計算してみたところ、プレミした試合は炎テラスをして瞑想を6回まで積んでからギガドレを連打すれば間に合っていた可能性が高そうだったので、事前準備をもっとしっかりやれていればと思うと残念です。実は今回は別の1on1の仲間大会にもサブロムで同時並行で参加していたため、事前想定のパターンが準備しきれていませんでした。二兎を追うものは一兎も得ずの典型例ということで反省です。
それでは、当日マッチングして戦った皆様、また最後まで記事を読んでくれた皆様ありがとうございました。