見出し画像

セブ島 語学留学‼️ Day14(オスロブ#2)

何とかバッチメイト全員を乗せた高速バスは7時にターミナルを出発した。車窓からは初めて見るセブ市外の様子が・・今までは、学校周辺の様子しか知らなかったので、高速バスでの移動中は、人々のリアルな生活が垣間見れる良い機会となった。授業の中で先生が言っていたけど、WiFiの復旧が早かったセブ市内も、人々の生活に必要な・・電気、上下水道、ガスなどのインフラストラクチャー(インフラ)は、まだまだ後回しにされているようだった。

大きなタライと洗濯板で一枚一枚ゴシゴシ衣類などを洗っている人たちがいたり、炭で火を起こして調理する人たちがいたり、道端に座り込んで一服しながら走るバイクやバス、ジプニーをボーッと眺めている男性がいたり、物品を売っている人たちがいたり、さすがに週末の土曜日なので通学している学生の姿はなかったけど・・先生が言っていた休みの日の半日は洗濯に追われてしまうと言っていたことが大袈裟なことではなく本当のことだったんだと実感した。

一家に一台洗濯機があって洗濯機に放り込めば全自動であとは洗濯機が洗濯・すすぎ・脱水までをやってくれる日本の生活環境とはまったく違うことに考えさせられる。今、バスが走っているこの道は、まさに人々の生活道路なんだ。

高速バスには運転手の他に車掌さんが乗車していて切符の発券と料金の回収をやってくれる。手に持っているのは、懐かしいあのパチッパチッとキップを切るキップバサミだ。自動改札の普及で日本の都市部では見かけることはなくなったけど・・昭和世代のオレにとっては懐かしい光景だ。行き先を告げるとザラッとした小さいな藁半紙(わらばんし)のようなキップを渡される。セブ市内からオスロブまでの料金は片道125ペソ!これは高いのか⁉︎ それとも安いのか⁉︎ セブ市内のジプニーでの移動が大体8〜10ペソと考えるとべらぼうに高いことになるのだけど・・・

日本のエージェント(例えば・・HISとか)を通してオスロブツアーを申し込むと料金はとても高いらしい。すべてに言えることだが”地産地消”これが一番安く上がる。英語でのコミュニケーションに自信がなくても当たって砕けてみる価値はある。コスパが良いし何より良い経験になる。オレは机上での勉強よりも実践的なこういう英語学習のほうが合っているようだ。

途中、高速バスは休憩のために一軒の店に立ち寄った。日本でいえば、高速道路にあるサービスエリアみたいな感じかな⁉︎ 5ペソ払ってトイレを借りる。日本のようにタダでトイレが使えるわけじゃないんだね。店員さんは、みんなニコニコしてとても愛想が良かった。ひと言、ふた言、言葉を交(か)わしてから、少し店内を彷徨(さまよ)い・・アイスバー、コーラ、パンを一個ずつ買った。セブの人達はとにかくニコニコ笑顔なのだ。その笑顔で近づいてきて『それ、美味しいよ!』『それは、まあまあかな⁉︎ こっちの方がオススメだよ!』と声をかけてくる。売る気がまったく感じられないような ”ゆるぅ〜い” 接客が何とも心地が良いのだ。

5ペソのトイレで思い出したけど・・サウスバスターミナルで借りたトイレも5ペソだったし、美味しくてお替りまでしたカップのコーヒーも5ペソだった。そう言えば・・ジプニーは8〜10ペソだから5ペソ硬貨が2枚あればいいし、トライク(三輪バイク)も約10ペソだったから5ペソ硬貨が2枚あれば事足りる。セブ島の通貨の中で一番活躍しているのは5ペソ硬貨なのかもしれない⁉︎ どうでもいいことかもしれないけど、なんか気になった。日本だと100円玉かな⁉︎

どうでもいいことをボォーッと考えていると・・『おぉーい!オスロブ着いたゾォー!』着いたら教えてね!と、お願いしておいた車掌さんが、大きな声で教えてくれた。先程の休憩場所をスタートしてから1時間30分ほど経ってからオスロブに到着した。まだ、気持ちよく寝ているバッチメイトもいたけど・・1人ももれなく下車。バスを降りた所から数百メートル行くと、ホエールシャークを申し込むためのエントランスがあった。スタッフに声を掛ける。『あんた達、良いタイミングだよ!』聞けば・・すでにホエール・シャークは腹を空かせて近くを周遊しながら泳いでいるというじゃないですかぁ!マジ!超興奮!!早速、水着に着替えてレッツ・ゴー!

この時ばかりは、早い者勝ち!みんなそれぞれ自分のペースがあるから・・”準備の早い5名”と”マイペースな5名”って感じで自然に別れて行動することになった。『じゃ!またあとで!』オレを含めた準備の早い5名はエントランスから50メートルぐらい離れた、ボート乗り場という場所に案内された。そこでレンタルしたゴーグルとライフジャケットを身につけてボートの出航に備えた。ボートといっても大型のシーカヤックのような簡素なものだった。ホエールシャークの餌付けポイントに着くと順番にボートから降りて泳いでホエールシャークの周りを泳ぎながら観察するわけなのだが・・いつも足ヒレを付けて推進力を得ているのにこの日はライフジャケットを身につけて足ヒレなしでの平泳ぎ。なので・・まったく進まない。水面の同じ場所でクルクル回っているだけのようだった。ライフジャケットをコッソリと脱いで水中に潜りながら眺めることにした。しっかし・・ホエールシャークのエアインテークというのか⁉︎ 空気の吸い込み口が真横に見えた時は、吸い込まれるんじゃないか⁉︎ ってゾッ!とした。自然の中に身を置いて野生の生き物とシンクロする。ダイナミックな体験だった。それにホエールシャークは人間を襲ってくることはない。スタッフがばらまく小魚に目がないからだ。空腹を満たせば大人しく帰っていくわけだ。

何はともあれ・・間近で見たホエールシャークは、ミドルサイズの可愛いやつだったが、獰猛(どうもう)なサメ(シャーク)という印象はまったく無くて・・おっとりとした小型の ”くじら(ホエール)” って感じだった。襲われるかも⁉︎ っていう野性味やゾクゾクするような恐怖感は感じられなかった。この日は、20数匹のホエールシャークが餌を食べに来ていたらしい。ボートのガイドさんが『今日は当たりだな!』って言ってた。

時間にすると、20分ぐらいのホエールシャーク・ウォッチを終えて、ボート乗り場で遅れてスタートした5名を待つことにした。まっ青な空に、エメラルドグリーンの海。絵に描いたような南国の景色だった。ここは、みんなが訪れたくなる場所なんだなぁ!ってことを全身で感じることができた!

遅れてスタートした5名も満面の笑顔で戻ってきた。『すごかったよ!ジンベイザメ大きかったぁ!』

10名が揃ったところで昼食にすることにした。ここまでは、トラブルやハプニングもなく・・・ん⁉︎ ちょっと待って! こんなにスムーズでいいのか⁉︎    

いいなと思ったら応援しよう!