日本一早いホームルーム。
私は某地方の採用試験に通った高校教諭です。
いつものように過ぎていく毎日のとある日。
授業が終わり、担任をしているクラスの終わりのホームルームに向かいます。
生徒たちは雑談をしていて、席に着いておりませんでした。
「おーい、早く座れー。」
生徒たちは自分の席に戻ります。
クラス委員長が号令をかけます。
「何の連絡もありません、以上。」
高速で終わるホームルームに生徒たちがニヤニヤとざわめく中、再びクラス委員長が号令をかけます。
『さようならー』
生徒たちが私のところへ来て一言。
『何もないなら何で座らせたん?笑』
「その方が面白いから。」
生徒たちはどこのクラスよりも先に部活に、帰路に旅立っていきました。