見出し画像

退職代行や早期退職の話を聞いて、自分のキャリアを一人語りする

新年度の恒例行事だが、今年も新卒の退職RTAや、退職代行の使用が世間をにぎわせていた。

私は90年代前半生まれなので、いわゆる「ゆとり世代」・「さとり世代」だが、我々の世代の時から「最近の新卒はすぐやめる」と言われているし、昔から3割は3年でやめると言われているので、まあ気にする事は無い

せいぜい、おっさんが言えるのは「スキル無しのジョブホッパー」にならないように気を付けようね。ということぐらいだ

さて、すぐやめる?若者と一緒に語られるのが、最近は配属ガチャに企業が気を使っているみたいな話だ

まあ、これに対して、僕ら上の世代から
「そもそも、総合職とは、解雇されにくさと引き換えに、職務や勤務地を会社にゆだねているんだよ。それも分からずに、配属ガチャだぁ! 人生舐めてるの?」というのは簡単だ。

また、いわゆるPlanned Happenstanceを重視する考えもあるわけだ。

そういう立場からすれば、
「希望が通らず不満なのはよくわかるが、やってみたら案外気に入るかもしれない。そもそも、長い職業人生の中で、自分の望む通りの仕事ができる期間は短い。だから、ちょっとした不満ですぐやめてしまうのは、よくないよ」ともいえる

で、自分語りをしてみるとだ

自分のキャリアのスタートは、希望事業部 希望職務 希望勤務地の全てが外れた。

まさに、ガチャ大爆死とでもいうべきだ。

ただ、配属先の人間関係は悪くなかった。(まあ、製造部の人との関係は、初めの頃は本当に苦労したけど・・・)

とはいっても、転職フェアになんか行ってみたりしたし、流行っていた北野唯我氏の本を買って、「しっくりこねぇ…」と悩んでいたりした。

ただ、当時の私は濱口圭一郎のジョブ型雇用論を信奉しており、同時にこう考えていた。

「これからの日本は、少子高齢化により、従来の年功序列賃金では、企業の人件費が増加する一方になる。恐らくそれを避けるために、一部のエリート社員を除いて、賃金カーブは寝てくるだろう」

「賃金カーブが寝てくるならば、今までの無限定な働き方は労働者から突き上げられるから、ジョブ型になってくるはず」

「ジョブ型雇用の社会では、自分に何ができるかをということがシビアに問われるはず。よって、若い時に転職をして職歴をリセットするよりも、1社でそれなりの年月務めて、「自分は○○屋です」と言えるようにした方が正解なのでは?」 と

それで踏ん切りがつかず、うだうだしているうちに、メンタルやんで異動したりと、なんだかんだあって、いまだに生産技術をやってるわけだ

そんな私からすれば、さっさと辞めなくてよかったと思わない事もない

無能な私でも年功賃金の影響は受けているし、福利厚生のありがたさみたいのはあるのだ。

ただ、私は、「自分は〇〇屋」だとは、いまだに胸を張って言えない。別にずっと生産技術なのだから、「生産技術屋です」とか「設備屋」ですといってもいい気がするが、言えないのだ・・・

色々と経験も積めたような気がしないでもないのだが、やっぱり「ジョブ」と言われると不安なのだ。

最近、私の部署でも若手が辞めたり、異動したりしている。それをみると、「やっぱり、もっと早く損切りした方が良かったのか?」と思わないでもない

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?