
にわかファンが伝えるカーリングのここが面白い!
空前のそだねーブームから4年。北海道のカーリング娘がまたテレビでブームを巻き起こしています。
北京オリンピック女子カーリングの予選は全9試合。テレビでは全ての予選が放送されていました。
わたしも中継や録画放送でほぼ全てを観戦しました。
ほかの競技に比べて、予選が多く、試合時間が長いカーリング。おのずとテレビへの露出が増え、試合を重ねるごとに注目度があがっていきます。
今回はカーリング素人の私が感じるカーリングの面白さを分析します。
試合の進行状況や優劣がわかりやすい
スキージャンプやスピードスケートは飛距離やタイムを競い、素人でも勝敗がわかりやすい競技ですが、着地直後やゴール直後ではスコアやタイムをよく見ていないと、喜んでいいのかわからない瞬間があります。
テレマークOK?減点は無し?なんてよく確認しなきゃです。
史上初のトリックが決まっても最高得点が取れるわけではないのです。
それに比べて、カーリングの勝敗は実にシンプル。1点、2点と、中心に近いチームが得点していくだけなので一目瞭然です。
カーリングは先攻と後攻が交互に行うので、ハイライトで良ければ、各エンドの最終投球だけ見れば試合結果がわかります。
試合中の作戦が視聴者に筒抜け
カーリング観戦の面白いところは、チームの戦略がバレバレなところです。
通常の競技だと作戦がもれることは言語道断ですが、カーリングではOKなのです。
これは競技をより楽しんでもらうために導入されたもので選手にピンマイクがつけられているので、会話の一部始終が放送されます。
これによってゲーム進行中の選手同士の戦略や次の投球についての作戦がテレビの前では筒抜けなのです。
相手の外国チームの作戦もテレビには筒抜けなので、両チームの考え方がわかってしまいます。もちろん言語に精通していなければ理解はできませんが、、。
ほかの競技では絶対マイクなんて付けないのに、なぜカーリングでは可能なのか。
それは、カーリングは、置かれている石の現状で、次の一投はおおよそ決まってしまうからです。
詰将棋みたいなもので、攻略法はだいたい決まっているのです。あとは技術的にその投球がどのくらい可能なものか、それとも安全策を取るのか、決めていきます。
プロのみなさんは、自分たちの投球後の相手の投球、二投三投まで予測していきますが、結果は投げ終わってみないとわかりません。
試合を見ていると、最善策を決めて投球するも、石の曲がり具合や石の速さによって別の作戦、プランBに変えていることもしばしば見受けられます。
でこぼこの氷のリンクを正確に読むことの難しさも伝わってきます。
ロコの選手たちに好感を持てる
ロコソラーレのみなさんの持ち味はコミュニケーションの多さです。
ただ楽しそうにしゃべっているだけに見えますが、ほかの国に比べても、明らかに会話が多いので、試合中の細かいところまで指示や相談ができ、一投に活きているのです。
吉田知那美選手はロコソラーレの元気印ですが、名言もすごく多く、観ているだけで心を熱くさせます。試合中は、藤澤選手のこともポジティブな気持ちに切り替えさせているように見えます。
日本での代表決定戦は、2連敗からの3連勝でオリンピックへの切符を手に入れました。
それを決めたのは「運命を変える」という気持ちの強さです。
2連敗中は自分たちの運のなさを嘆いていましたが、選手のみなさんで気持ちを新たに、運命を変えていく決心をして、見事に勝利を勝ち取りました。
運命を変えていく強さの表れは、藤澤選手の右手の手書きの文字に表れています。
4年前、平昌オリンピックで銅メダルを手にし、地元に凱旋帰国した際、吉田選手の言葉が今も心に残っています。
「この町(地元)には何もない。小さいころはここでは夢なんて叶わないと思っていた。でも今はこの町じゃなきゃ夢は叶わなかった」
また応援しよう、カーリングや北海道に貢献したいな、と心に誓いました。
冬のスポーツは寒い環境下で行われ、板や刃のエッジの効いた競技が多いためか、クールな選手が多い!うれし涙、悔し涙を流す熱い魂の選手も多い!地元感あふれる彼女たちのプレイは、親せきや友達を見るように暖かく見守ってしまいます。
「そだねー」と流行になった方言は、彼女たちにとっては恥ずかしいのか、今期はあまり出てきませんね。
ナイスーなプレイを少しでも長く見守るため、今日も観戦します。