レーザープリンタがぶっ壊れた話
コンヌツハ!ホルケゥです!( 'ω' )ノ
カンタンミニチュアキット、真空管ラヂオの再販が遅れており、待ってくださってる皆様には申し訳ございません。
実は製作の要である「木目調シール」を作るためのレーザープリンタが、自分の無知と不注意により故障してしまい、約1ヶ月間、なにもできない状態が続いていました。
現在は復旧して製作再開できたので、後学と笑い話として、その時のことを記しておこうと思います。
今後レーザープリンタの導入を検討されてる方の一助になれば幸いです。
その日はある日突然に
某月某日。いつものように厚紙に貼るための木目調シールを作ろうと、プリンタにA4光沢ラベル用紙をセットして印刷していたところ…
ウイイイン!ガタン!ピーピーピー!!
はて?印刷が止まってしまったぞ?
液晶パネルを見ると「紙詰まりです。用紙を取り除いて下さい」のエラーメッセージが。
その後何度ラベル用紙を取り除いて印刷しても、紙詰まりの繰り返し。そして一度紙詰まりを起こしたせいか、何を刷っても用紙にトナーの汚れが付着するようになりました。
幸いにも保証期間内だったので、メーカーのキャノンさんに連絡し、サービスマンさんが出張修理に来て下さいました。
原因は熱によるカール
この日来られたサービスマンさんの対応がものすごく良かったのですが、それだけでも記事になってしまいそうなので今回は割愛します。とりあえずキャノンさんには足向けて寝られなくなりました。
点検と内部清掃を手際良く済ませたサービスマンさんの見解は、
「内部にラベルのノリの付着や部品の摩耗も見当たらないので、原因はお使いになられてる用紙の厚みと大きさだと思われます」
という意外なものでした。
紙詰まりの原因はこの用紙。
「エッ!?パッケージに堂々と『レーザープリンタ』って書いてあるのに使えないの!?」と、最初はモヤモヤしたましたが、実はレーザープリンタには思わぬ弱点がありました。
インクを用紙に吹き付けるだけのインクジェットプリンタと違い、レーザープリンタはインクにあたるトナーを、熱を加えることで用紙に定着させます。そのためインクジェットよりも耐水性に優れ、絵の具を塗るときはみ出しても水で拭き取れるという強みになっていたのですが…
用紙は熱が加わると丸まります。コピー用紙などの薄い紙やハガキのように小さい頃ものなら、少々丸まってもそのまま排紙してくれるのですが、このラベルシールのように総厚み155g/㎡(0.16mm)、しかもA4の大きさのものになると、レーザープリンタの排紙部センサーは熱でカールした用紙を「詰まった」と誤認し、紙詰まりとして印刷を止めてしまうようです。
つまりこのプリンタでこのラベルシールはもう使えないということですね。
プリンタは約1ヶ月に部品交換を終えて無事に戻ってきましたが…ミニチュアキットの要である木目シールが作れない。さてこれからどうしたものか。
シールがダメなら自作すればイイ!
よし。厚いラベルシールがダメなら、薄い紙に木目を印刷してシールを自作すればイイじゃない!!
ホルケゥさん早速用紙探しに入ります。
まず取り寄せたのはこちら。
「コート紙」と呼ばれる、厚さ90g/㎡の薄〜い光沢紙です。チラシにも使われてるので、見たことがある方もおられるかもしれません。
試しに刷ってみたところ、コピー用紙並みに薄いだけあって問題なくスルリと出てきました。やったぜ!
あとはこの印刷された紙を、どうやってシールにするか。
次に取り寄せたのがこちら。
A4サイズの粘着シート。要はドデカい両面テープです。これを印刷した木目調シートに貼り、厚紙全面にペタリと貼り合わせて…
出来た!厚さ0.5mmの厚紙に木目調シールを貼り付けたボード。完璧だぜヒャッホイ!!
早速レーザー加工のセンターに持ち込み、裏返してカットしてみました。結構楽しい工程なので、動画も載せときます。
完璧。あらかじめ木目調シールを貼ってからカットすることで、パーツとシールのズレも限りなくゼロになりました。
ようやく次回ロット分の生産に漕ぎ着けて、初回生産分からの改良も出来たので、8月中旬に販売再開したいと思います。
再販が落ち着いたら、次のアンティークミシンの開発も再開します。
今日も読んでいただきありがとうございました!┏○))ペコリ