屋根修理サギにご注意を。
近所に住む母から「屋根を修理することになった」と電話が入りました。なんでも、近くでリフォーム工事をしている業者が、実家の屋根瓦が浮いていることを発見して、ご丁寧に知らせてくれたそうです。雨漏れの原因になるので、早く直した方がいい、と。
「それでね、明日、くわしく調査してくれるんですって。屋根に乗って、写真をとって家のテレビで様子を見せて、納得したら見積もりを作ってくれるそうよ」アンタ暇なら同席してくれない?というのですが、いや、さすがに私にも仕事がありますよ、母さん。
とりあえず、母1人の家に他人が入り込むのがイヤだったので、実家に行って詳しく話をきくことに。
いきさつがアヤシイ
「近所でリフォームをしていていて、屋根の不具合を見つけた」というけれど、住宅街で屋根レベルのリフォームをするなら、近所に挨拶状がまわります。「そういうリフォーム工事が近くであった?」と聞くと、「そういえば無いわねえ」と。「でもね、昼間に屋根の瓦が浮いているのを見つけたって言って、私が買いものから帰ってくるまで車の中で待ってたのよ」いや待て、母さん、それは怪しすぎます。
テレビで写真を見せるのはアヤシイ
そういえば、白アリ駆除の悪徳業者が、床下の映像をテレビにつないで見せる、でもそれは実際の映像でなくて、不具合があるよその家のものだった、という話を聞いたことがあります。屋根の上もそう。本当に自分の家のものかわかりません。屋根を壊して自作自演をする可能性だってあります。それに「写真」をテレビで見せるって何さ。
名刺がアヤシイ
名刺を置いていったというので見せてもらいました。○○建設という会社です。ネットで調べると、そこそこ大きな会社のようです。でも、本社の住所と代表電話は名刺に書かれていますが、「お客様センター」が携帯電話の番号です。さらに、担当者は名前だけで、所属や役職が書いてありません。
裏面には、○○支社の住所が書いてありました。でも、電話番号が書いてありません。それにフォントがなんか変です。
よく見ると、表面の本社の住所・電話番号、担当者、「お客様センター」、裏面の○○支社の住所、それぞれフォントが異なっています。裏面のフォントは安っぽいMSゴシックで、取ってつけたような違和感。違和感ついでに、住所を検索してみると…
そこは空き室でした。
テナント募集のサイトに空き室情報が出ていましたよ。これは、どう考えたって詐欺ですわ。そこで、翌日かならず「お客様センターw」に電話して見積もりをキャンセルすること、業者が来ても絶対に話を聞かないこと、を言い含めて帰宅しました。「来たら断るからいいわよ」と言ってましたが、見積もりの日程を決めた時点で押しに弱いと思われているので、来させては駄目、絶対。
屋根修理サギが流行っているらしい
「屋根修理」「詐欺」で検索してみると、まぁ、色んな悪質な業者がいてはるのですね。「近くに工事に来て、屋根が劣化してるのを見付けました」というのはアヤシイです。名刺を渡されたからといって、安心してはいけません。うちのような例があるので、代表だけでなく、必ず、隅々まで住所と電話番号を調べてくださいね。
そろそろリフォームするかな、という頃合いの築25~35年ぐらいの一軒家は要注意ですよ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?