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寝癖を直すのはルッキズム?

度々見かけるこれらのテーマ。
ただ見た目に気を遣うことと社会的マナー、行き過ぎたルッキズムの線引きが滅茶苦茶になってしまってる人が結構いるなって思ったのと自分の中でも整理したくて書いていきます。

寝癖を直すのはルッキズム?

これは正直混乱しすぎだろと思ってしまいました。
例えば仕事で大事な取引先に行く日、同行する同僚が寝癖爆発で来たらどうでしょうか。
大体の人は性別問わず「直せよ!」とトイレにぶち込むと思います。
信用問題になるのは想像に容易いですからね。
男女問わず求められるラインの身だしなみは一般的なマナーの範疇ではないでしょうか。
風呂には毎日入り、朝は顔を洗い寝癖を直したりクシを入れる。
服は清潔に保ち目立つシミはケアする。
周りを不快にしないそういったTPOに合わせた配慮はルッキズムとは全く別次元の問題だと私は認識しています。

女性にだけ求められるあれこれ

私がルッキズムだと認識しているのは義務付けられた化粧からです。
上記の身だしなみを全てクリアしていても化粧をしていないだけで不可となるのは女性のみ。
中には化粧必須という業務が課される職場も少なくありません。
おかしいですよね。
最近女性は眼鏡禁止の職場が存在したことにも驚きました。
そして痩せることを求められることも女性には特に厳しい。
実は私ここ2年で10キロほど増量したんですが、本当に不便が多い。
例えば服。レディースって平均体重から10キロもオーバーするとLLも入らなくなってしまうんですよ!
これは死活問題。
病気のせいとは言え太いのが原因ではあるんですが、着る服を確保するって最低限度のことではないですか…?
メンズのMを活用することでどうにか服を確保してますが、フェミニンに装いたいぽっちゃりさんはもっと苦労しているのではないでしょうか。

脱コルについて

調べたら韓国が発祥のようですね。

脱コルセット(だつコルセット、ko:탈코르셋 운동)とは、社会から求められる女性らしさから自らを解放することを目的とした韓国の運動である[1]。「脱コルセット運動」とも称される。
脱コルセット運動における「コルセット」とは、家父長制的観点から来る美の抑圧を意味する[2]。この運動は韓国から発信され、家父長制社会下における女性のステレオタイプとは異なる女性の在り方を提案している[2][3]。

wikipedia

この言葉を知る前から私は脱コルに向けて行動していたようです。
髪はショート、スカートは履かずフォーマルな場にもパンプスやヒールでなく革靴で参列。
化粧は好きなので基本しますが、寝坊したら容赦なく素顔で外出します。
服も太る前からメンズが多かったんですが、脱コルしてみた感想はとにかく楽!!
服にはちゃんとポケットがあるわ、足の小指を痛めることも無くなるわパンツが見える心配しなくても良いわでいい事しかない。
中でもストッキングを履かなくていい開放感て本当にすごい!!
ついでに服を外干しした時防犯になるという完璧さ。
今までだいぶ縛られてたんだなーと実感しましたよ。

身だしなみ、ルッキズム、脱コルまとめ

身だしなみ→社会生活の中で相手に不快感を与えない最低限のマナー。

ルッキズム→見た目が重要視されない職業、立場においても外見の美しさを過度に求める考え。

脱コル→社会から求められる女性らしさから脱却しようという考え。

ということですかね。
なので単純にオシャレして好きな格好をしたり相手の服や髪型を褒めることはルッキズムには当たらないのです。
私の今の認識はこのようになってますが、違うんじゃない?って思った人いたら教えて欲しいです。

最近のルッキズムのしんどさ

話は少々変わりますが、最後に最近の若者ってしんどいよなという話。
自分もやっているSNSに顔もスタイルも良く自分より美しい同年代の人間がじゃんじゃん流れてくるんですから。すげぇ時代です。
一昔前はテレビや雑誌で見る一線を画す存在だったものがなんと同じ集団(SNSユーザー)の中にいる。
20年ちょっと前にもインフルエンサー的な芸能人はいましたが、みんなでアイコン的に消費する楽しみ方をしていたというか、セーラームーンごっこのようだったと思います。
みんなセーラームーンにはなれないなんてことは前提としてなりきりを楽しんでいました。
しかし今はそうでは無い。
なぜならインフルエンサーというセーラームーンになれてしまう場合があるから。
そして自分とは落差が激しいと感じてしまうとものすごく落ち込んだり傷付く。
ほぼ相対的評価でしか幸せや自分の価値を測れない若者にとってこんなに酷なことはあるでしょうか。
最近の若者には悪いけど平成初期生まれで本当に良かったと思ってしまう。
ただ1つ言えるのは、そういう苦しみは長くても20代までだということ。
完全にそういう息苦しさが30になった瞬間パッと消えるわけではないけれど、人間の価値とは何たるかが段々と分かっていくにつれて外見のコンプレックスは薄れていきます。
人間全員50年後にはシワッシワですから。
なんて今言われても辛いのは今なんだよ!って声が聞こえてきそうですが。
見た目のことに限らず、自分自身の価値を測り続けることからは一生逃げられないのかもしれないですね。

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