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ウマポンと美容

ご無沙汰しております、中月です。

一見サボりすぎではないかと思う方もいるかもしれませんが、新婚ゆえ色々やることあったんです、お許し下さい。決してウマポンのことを忘れたわけではありません!

このシリーズを初めて読んだ方に説明しよう!
ウマポンとは中月の母の名前である!(ガチ)

さて、中月もついに結婚いたしました。

結婚する際に相手の御両親と挨拶をさせていただくのですがその際やはりどうしてもウマポンの話になってしまいます。

中月はウマポンの話をするときにドキドキしていました。なるべく当たり障りのない事を言って終わらせようと思ってるのですが思わず口が滑ってウマポンの武勇伝を語ってしまわないかと…
気をつけて言葉を選んでいました。

しかし御両親に慣れてきた中月もやはり語りたくなり軽い教育エピソードを話したところ

「へ、へえ凄いね、、」

と引き始めたのを感じとり中月は猛烈に後悔するのでした。

もうちょっとご家族と慣れてからウマポンの話をガッツリしたいと思います。


さて、今回のタイトルについてですが、
中月が知る限りウマポンは本当に美に対する意識が強い人でした。

ウマポンはずーっと接客業をしていたので仕事柄そうさせていたのかもしれません。

しかしウマポンはそれに加えて
自分に自信がありプライドが鬼高い女性でした。

もともと少し美人めのウマポンでしたがそれでは物足りないらしくさらに周りと差をつけるためにウマポンはついに整形をします。

もともとタイは韓国の次に整形大国を言われるくらい整形に関して発達している国でした。
なので日本に比べて安く気軽に整形できるのです。

ウマポンは手始めに気に食わなかった鼻を若いころに整形したそうです。

鼻を整形したことでさらに自分に自信がつき、一旦満足したかと思われたのですが、ウマポンは中月が幼稚園のころ今度は豊胸をするのでした。

中月は小さい頃になんで豊胸をしたのかウマポンに聞くと

「あんたが母乳吸いすぎてもともとあった胸が小さくなったんだよバカやろう」

と言われました。

そんな事ある??


中月は子供を産んだことないのでよく分かりませんが、そんな話聞いたことなかったのでもしわかる〜って人がいたらぜひ教えて下さい。

しかし母になってもプライド高しウマポン、
子供に奪われた乳を取り戻すべく胸にシリコンを入れたのでした。
なので中月の知るウマポンはいつもぴちぴちに張ったEカップウマポンです。

前の大きさは知るよしもありません。

しかしウマポンの美意識は整形だけではありません。化粧品にもお金をかけていました。

お金持ちの友達に教えてもらった化粧品を長年使っていたのですがこれがなかなかバカ高くて毎回一式揃えるとき生活費の5割はこれでなくなってるんじゃないかと思う金額でした。

大体は海物語で勝利したときに買い替えてましたね。

そして日本に来てからもボトックスやらヒアルロン酸やら打ちまくってましたし、何より毎回中月が病院まで付き合わされるのがとてもめんどくさかったです。

そしてウマポンの美容に関しては勝手にやってってと中月は思ってたのですが、やはり矛先が中月に向いてくるのでした。

最初は中月の姿勢にとてもうるさいウマポンでした。

道端で歩いてて中月の歩き方や姿勢が気に食わないと人ゴミの中でも平気で中月に怒鳴りつけます。

「今からこんなに背中丸まってババアになったときどうなるんだオマエは!」と電車の中でも叫んできた事があります。
何人かそれを聞いて笑ったりする人もいて思春期の中月はホントやめてくれと思っていました。

それから姿勢だけでなく振る舞いや中月の見た目にもウマポンはよく口出しするのでした。


そしてついに中学生の時、2人でテレビのドラマか何かを見ていた時のこと。

ウマポンがテレビ越しの女優さんを見てから中月の顔を見てぼそっと呟きます。

「オマエも整形した方がいいな…」


こいつは何を言ってるんだ????

と目を丸くした中月にさらにこう言います。

「鼻と口をイジったらこの女優さんぐらいにはなれるな、そしたらタイに帰ってミスタイランドにもなれるぞヒロコ」

中月はウマポンの言った事が理解できずガチトーンで

「何言ってんの?」

と返したのを覚えてます。

この時まさか母親に整形を勧められるとは思いませんでした。

よくテレビでみる整形番組とかで子供が整形するのに反対する親は見たことあるのですが勧めてくる親は見たことありません。

しかもそのあとも熱心に中月に語りかけます。

オマエがもうちょっと綺麗になったらタイの女優になって金持ちの外国人旦那も捕まえられるぞ、どうだ、と。

中月は今になってもう一つ思う事があります。

ウマポン、タイの女優とミスタイランドを甘く見すぎやろ。

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なんで勧めてくるときに日本の女優とかミスジャパンとかじゃないんだよとは思っていましたが。

ミスタイランドちゃんと綺麗だぞ。

ちなみに中月のお気に入りはこの子。

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ミスタイランドではなくてもっと若い、ミス・ティーンタイランドらしいですが。

普通にかわゆいですよ、ミスタイランド。


中月なんかこんなんですよ。

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小学4年のころのですけどね。
貫禄だけはあるって言われます。


それにしても人間とは不思議なものです。

たしかに中月はたいして自分の顔に自信があるわけでもなく自分が美人だとも思ってませんでしたし、女優さんとかみて綺麗だなー、いいなー、と憧れを抱いたこともあります。整形とかも興味を持ったことはあります。

しかしこうも人に、しかも親に勧められると意地でも整形したくない気持ちになりました。

勉強しようかな、と思ってたときに親に「早く勉強しなさい!」と言われると途端にしたくなくなる気持ちと一緒ですね。

今まで見た目で大きな苦労をしてきたわけでもないですし、中月は当たり前のように「嫌だよ」と返しました。

そのときは中月もただの冗談か、と思って忘れていたのですが高校生になって家族でタイに遊びに行った時のことでした。

ある日ウマポンは中月を連れてバンコクのとある小さな病院に行きました。

中月は何も知らなかったのですが少し嫌な予感をしていました。そして先生との診察の時にウマポンはこんな事を言うのでした。

「私は目を二重にしてください。そしてこの娘は鼻を変えてほしいです。」


いや、ちょ待て。


まてまてまてと中月はガチで言いました。

そして全力で拒否ります。

それをみた先生は未成年ですし本人がやりたい意思がないとできない、と当たり前の事をいいます。

それを聞いてウマポンはやっと、「チッじゃあ私の目だけで大丈夫です」と諦めてくれました。

マジで危ないところでした。

まさか本気で整形をさせようとしてくるとは思いませんでした。

恐るべしウマポン。

あの時一瞬でも中月の気が変わってたら今頃鼻が変わっていたかもしれません。

今となってはそれも見てみたい気はしますけど。


そしてウマポンは無事二重整形をしたのですが、安い方法でやったので1週間ぐらい目が腫れててサングラス生活をしていました。

それをみた中月はさらに整形にたいして恐怖を覚えていました。

しかしウマポンはその後も飽きずに顔や体の若さを保つために色々やっていました。

ウマポンにはよくやりすぎやろって突っ込むのですがウマポンは決して手を止めることはありませんでした。


整形するのは個人の自由ですし、してる人が良いとか悪いとかも思いません。
中月は周りの人がしててもなんとも思いませんが、せめて自分の子供に整形を勧めるのはやめようと誓った中月でした。




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