ねじ締結部の評価

構造的結合を行う方法は実は色々あります。例えば

  1. ねじによる結合

  2. 接着による結合

  3. ろう付け/はんだ付けによる結合

  4. リベット・勘合など

あまり上手な分類ではない気がするので適宜編集しますが、ここで述べたいのは1.のねじ結合についてです。

評価リスト

強度評価の観点で一番重要なのは、観点の抜け漏れです。ねじ一本一本に対して求める機能・性能は様々だと思うので、一概には言えないこともありますが、ねじ結合の設計を行う上で重要な観点を以下に列挙します。それぞれについて具体的な設計手法を示していきたいです。

  • ねじ部や締結物が干渉しないか

  • 雄ねじ/雌ねじが破断しないか

  • 被締結部物が破壊されないか

  • 被締結物を意図通り保持できるか

  • 電気的接続/非接続が意図通りなされるか

  • 熱的接続/非接続が意図通りなされるか

  • ねじ部に付着している物質がねじ部や他の部位に想定しない影響を与えることはないか

  • 表面処理などがその目的を果たすか

  • 製造公差を踏まえて上記が達成されるか

  • 想定される機械環境下で上記が達成されるか

  • 設計寿命の中で上記が達成されるか

  • 製造可能か。製造性は良いか。

  • ねじによる結合が最も適しているか

こうして書くと具体性に欠けてあまり面白くないかもしれませんね。しかし、いざねじの設計をする際には、これらの項目をぐるぐると考えてねじサイズ・種類・材料・トルク・位置を決めます。自分なりのチェックリストをもって設計しましょう!

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