「『週刊SPA!』女子大生をランク付け 性表現で謝罪」を考える
ピルとのつきあい方(公式)さん(@ruriko_pillton)の2019年1月8日13:37〜13:44のツイートをご紹介します。
【原文ママ】としました。
古今東西のミソジニストが女性を罵る共通語があるのをご存じだろうか。セックスアクティブを意味する語(バイタ、ヤリマンなど)だ。不思議なほど共通語になっている。
"女性は貞淑であるべき"は女性に押しつけられて倫理観であるが、女性自身が内面化している。だから、その罵倒語が罵倒語として有効になるのだ。
フェミニストたちは千万年の歴史に終止符を打つべく"Stop Slut Shaming (ふしだら侮蔑反対)"を掲げて立ち上がった。女が自身の生き方を自身で決める事(自己決定権)にとやかく言われる筋合いはない、と。
"ふしだら侮蔑反対"は第一義的にはミソジニストに向けられているが、"女性は貞淑であるべき"との倫理観を内面化してきた女たち自身にも向けられている。自らを解放しようとしないものは永遠に解放されない。
女性達がノーブラでふしだら侮蔑反対のデモを行うのは、押しつけられた貞淑さにノーを表明するためだ。ふしだら侮蔑に対抗するのは「ヤリマン上等」と言ってふしだら侮蔑を無効化するしかない。
決して上品とは言えない週刊SPA!の記事には、幾分かミソジニスト・テイストが含まれている。そのような観点からのSPA記事批判/反対ならば、理が通る。
しかし、ネットで湧き起こったSPA記事批判反対論には、正直失望した。"私たちは、/私たちの大学はふしだらではありません"、と。ふざけるなと言いたい。ふしだら侮蔑の軛からの解放とは真逆の方向だ。
ヤリチン大学ランキングがあるとすると、不名誉と思う人がいるか。いないではないか。そうであるのになぜヤリマン大学ランキングを不名誉と思うのか。自身の中に内面化されたふしだら侮蔑に思いを致すべきだ。
女性の自由を束縛している全ての規制に反対し女性の解放を目指すのがフェミニズムではなかったか。自らの意志でセックスワーカーとなる自由を擁護するのがフェミニストではなかったか。
貞淑な女性を誇りにするのは勝手だが、それが"貞淑でない女"に対する差別意識を生む事を考えてほしい。全ての女性の自由のために。