バタバタ/2024年春に本を出す(第1話)
2024年春に本を出す。久しぶりに、本をつくっている。ちゃんと本を編集するのは、2017年7月以来。
だからか、バタバタしている。デザイナーや校正者、印刷所とのやりとり。入稿日の確認や台割の作成。そんなことが必要であることさえ記憶から抜け落ちている。
そのくらい編集から遠ざかっていたんだなと思うと、いま本をつくることができるのは幸せなことである。少しずつではあるが、感覚を取り戻しつつあって、安心しているところでもある。
本をつくるのは楽しいことだが、同時にとても大変であることも思い出した。このまま校了日まで転がり落ちるように進むのだろう。
これまでと違うのは、執筆者もわたしであるという点だ。いちおう外部編集に見てもらってはいるが、基本的にはひとり。書くのも編むのもつくるのも売るのも、ひとりである。こんな経験はなかなかできないだろう。